いつまで経ってもまとまる『筈がない』TPP拡大交渉の話 | moltoke_Rumia1pのブログ

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TPP閣僚会合、課題残し閉幕へ…シンガポール : マネー・経済 :

YOMIURI ONLINE(読売新聞) yomiuri.co.jp/atmoney/news/2…


(・w・) ということで、今回もまたTPP拡大交渉は話がまとまらず

閉幕となりました。


(=w=;) いや、ぶっちゃけまとまらないのには理由があるのです。

米国側の構造的な問題だったりしますし。


米大統領にファストトラック付与の法案、議会指導者が提出

- Bloomberg

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MZ5ME66K50Y501.html


アメリカ政府は通商条約の交渉内容の一括、無修正の採択を議会に

承認を求めるファストトラック条項を現在持っていません。

2007年に失効したっきりになっています。


(・w・;) これがない場合、折角交渉がまとまったとしても議会は

気に入らない条項を否決し、再交渉を求めることができる訳です。

TPPみたいな多国間での交渉で差し戻しとかやるリスクがあると。


(=w=;) なので、通商代表部としては議会が呑めるような

アメリカ側に一方的な有利になるような内容でない限りは

交渉に応じることは困難だったりします。


(・w・;) さて、TPPの本来の趣旨は全ての関税及び非関税障壁

の撤廃って部分にあります。そのため、アメリカにとっても不利に

なる分野はある訳で、自動車や砂糖、牛肉のような分野は当然

守ろうとします。


甘利氏「国有企業で一定の方向性」 米強硬姿勢続けば離脱も視野

- SankeiBiz(サンケイビズ)

sankeibiz.jp/macro/news/140…


(・w・) なので、アメリカ側の交渉は妥協できる余地がない=妥協

できる権限がそもそも議会から得られてない。結果、強硬策しか

取りようがない。


(=ワ=) 日本側は農産品など5項目の関税維持は遵守する

必要があるため、譲歩は出来ない。

そして他国にしても、それぞれ米国側の強硬策は全て呑める

ものではない。


(・w・) ということで、恐らく話はまとまらないでしょう。

各国間のEPAやFTAがTPP拡大交渉の内容をベースにして

広がっては行くでしょうが、拡大交渉自体は暗礁に乗り上げそうです。


(=w=;) ぶっちゃけ、それでよいかとも。

問題なのは関税ではなく、以前起きていた通貨高でしたし。

それが解消された今となっては関税障壁に関してはそこまで

問題でもないですしね。


アメリカの議会は議会で貿易交渉に関する権限を手放したくない

議員が割といるためファストトラック法案の復活は難しいでしょう。

中間選挙も近い事ですしね。


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TPP拡大交渉はアメリカ側の強硬姿勢が継続される限り

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