事実上のユーロ分裂~キプロス問題から始まる2つのユーロのお話~ | moltoke_Rumia1pのブログ

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それでも今日、リンゴの苗を植えていこうの精神で色々と書いていきます。

焦点:「キプロス・ユーロ」誕生か、異なる為替レート出現も

| 世界経済展望 | 特集 欧州債務危機 | Reuters http://jp.reuters.com/article/jp_eurocrisis/idJPTYE92R02Z20130328


(・ワ・) 事実上、ユーロは分裂しました。

もう、キプロスで使われてるユーロと、ユーロ圏の他のユーロは

同じものとは言えなくなりつつあります。



(・w・) 今のキプロスのユーロは資本規制でキプロス国外への

持ち出しが制限されています。なおかつ、キプロス国外での取引

でキプロスのユーロをその支払いに使うことが出来ません。


(=w=) 支払にも使えない。自由に移動させることも出来ない。

もう、同じ名前を使ってるだけの別の通貨と化している訳ですね。

そのうち、キプロスユーロとユーロ圏の他の国のユーロとの間に

交換レートが出来るって話もあるくらいです。


(・w・) 後で、そう4-5年経過したらユーロ圏の崩壊はこのキプロス

で実質的に始まったと言われそうです。


キプロス銀行の預金損失、最大60%か

- MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130330/erp13033020470002-n1.htm


(・ワ・) 異常事態が、短期間で正常化すればユーロの分裂は

止められるでしょう。でも、銀行預金課税で最大60%の負担が

10万ユーロ以上の預金者に課せられ、金融立国としての存在を

終わってしまったキプロスにお金を預けっぱなしにする預金者は…。


少なくても国外の、例えばロシア圏の預金者はいない訳で、

それはGDPの80%、雇用の72%を金融業に頼るキプロスに

とっては現時点で致命傷を受けてるようなものですしね。



キプロスへの「核攻撃」で壊滅する金融業-国を道連れに崩壊か

- Bloomberg

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKEL686S972L01.html

※キプロスの金融機関に対する経済の依存度は上記記事参照


(・w・) リーマンショック後の混乱で金融的に崩壊したアイスランド

よりもキプロスは状況が悪い訳です。

アイスランドは通貨の暴落と金融部門の縮小と引き換えに輸出と

観光業の回復でなんとか、浮上していきました。


(・w・) しかし、それは独自の通貨と、金融部門がまだ小さかった

ことが幸いしたからですし。


(・д・) キプロスは自給自足で回せてる経済圏ではないです。

となれば、輸出入にどうしてもユーロは使わざるを得ない。

なので、決済に関する規制はキプロス国内企業の破綻の危機。


(・w・) ですが、キプロスにあるユーロの代金支払い規制が

なければ、キプロスの銀行の預金者はキプロスの預金を

他のユーロ圏への支払いに充てることで資金は離脱できます。


(=w=) 例えば、金地金や国債などの有価証券購入に充当

すれば価値の毀損は大したことなく、キプロス銀行の預金を

離脱することができます。


(・w・) つまり、何が言いたいか?

諦めましょう。キプロスの経済は既に詰んでいます。

改善の芽はないので、資本規制や支払規制は止めて資金は

流出させてしまうべきです。


そのうえで、金融に頼らない方法での経済再建を行うか、ユーロ

の廃止を行うかした方が良いでしょう。

問題解決の術があるなら、時間稼ぎは意味がありますが、それが

ない時間稼ぎは事態を悪化させるに過ぎません。


(=w=) これが、今でも日本に信奉者が多い金融立国路線の

成れの果て。夢の残骸なわけです。


そして、キプロスの問題を放置しておけば、金融部門の悪化から

この手のユーロにいながら、資本規制と支払規制を行い、ユーロ

である意味を無くす国は今後も出て来るかと。


(・w・) それは事実上のユーロ崩壊となるでしょう。


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