『阪神大震災と今回の震災の震災がれきの内容の違いに関して。
今回は可燃物中心ってお話。』 http://amba.to/FPVyK3
(・д・) 昨日のブログ記事の内容に関してツイッタ―でも幾つか
意見をいただきましたので、追記を行うことにします。
阪神・淡路大震災における災害廃棄物の処理について
http://web.pref.hyogo.jp/wd33/documents/000044725.pdf
(・д・) 阪神大震災の震災がれきは基本的にその場所で倒壊
した建物がメインです。つまり、道路交通網さえ復旧すれば処理も
進みますし、解体しながら分別も比較的容易でした。
(=д=) 今回の震災がれきは阪神大震災の時にはなかった要素が
あります。
そう、津波です。これによってがれきは他の様々なものとごっちゃになり
人命救助のために分別は後回しで、仮置き場に大量に置かれました。
ゆえに分別を行うための手間もあります。
(・д・) 先日のブログでも書きましたが、今回の震災で発生した50%~
70%程度の割合で木材など可燃物があるわけです。つまり一旦燃やして灰
にするなりしないと埋め立てには使えません。
(・w・) 阪神の際には埋め立て地の用地も確保できておりなおかつ
70%程度はコンクリ系の瓦礫でリサイクルも行い易かったって利点
があったために処理は容易に進みました。
(=д=) 今回は三陸沿岸のリアス式海岸での津波による
震災がれきの発生。リアス式海岸は水深も深く埋め立て
には向かないとは聞きますね。
(・д・) おまけに埋め立てに向くコンクリ系の震災がれきは15%程度の
割合と言われてます。
国交省、がれき埋め立てに指針 被災地で地盤に活用 政治 全国の
ニュース:福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/politics/451030.html
※上記にコンクリ系瓦礫は推定、15%程度の記述あり。
(・д・) 埋め立てで比較的容易に処理が域内で出来た阪神大震災の
震災がれきとはだいぶ性質が違うのです。
(=д=) 広域処理を依頼されたがれきはメインは可燃物ですし、被災地で
元々盛んだったのは農林水産業です。産廃業ではありません。
(・w・) 被災地の雇用を奪うから震災がれきの処理は現地で行うべきだ。
阪神大震災では90%は域内での処理が出来ていたと言い出す人々は
両者の瓦礫の性質の違い、阪神の時の瓦礫の処理の手法を良く考えて
見るべきなのです。
(=д=;) 生活環境に近いところに震災がれきの山が見える生活が
被災者の精神を蝕んでることだって想像はつくでしょうに。広域処理を
おこなうことで少しでも被災者の方が前向きになれればいいではない
ですか。
(・w・) もう少しで温かくなりますし、積み上げられた震災がれきから
衛生害虫が発生してくる時期にもなります。長期間震災がれきが放置
されるのは衛生環境の悪化から、健康面のリスクも出てくるわけです。
(=д=) ゆえに、広域処理を行わない方が被災地のためだとか、
仮設の焼却炉を更に増設すれば事足りるって話は事実の誤認が
含まれています。
今も仮設焼却炉は稼働していますが、新設には時間もかかります。
使い終わったら無駄な施設になるなら、今ある他の地域の施設を流用
した方が効率的でしょう。しかも、施設建設を待たずに済みます。たとえ
安全性確認の時間がかかったとしても。
(=д=)ノ 被災地域からの震災がれきの受け入れは国の各自治体
への要請により、多数の自治体から受入れ表明や前向きな検討が出て
ようやく進みそうです。
(・д・) ゆえに、がれき受け入れ反対派が言い出す広域処理を行わない
ことが被災地のためだっていう類の事実誤認には反論していかなければ
なりません。
それが震災がれきの広域処理の前進にも、被災地の復興にもつながって
いくことなのですから。
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表層的な量の部分だけではなく、質の違いや津波の有無など考えれば
阪神大震災で出来たから今回も現地処理って話は無茶すぎる理屈だと
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