日本には、様々な神様がいる。その中で今回の本が取り上げているのは、猫神様だ。猫をありがたい生きものとしていた業界があった。それは養蚕業だ。蚕は、カイコガというガの一種が、幼虫から成虫になるために繭を作る。大事な繭を守るには、ネズミを退治してくれる猫の存在はありがたかったのは言うまでもない。東京都青海市の琴平神社や宮城県の根古の森の猫神社がここでは紹介されている。

 

 

 

 

 

 宮城県の田代島は、NHKテレビの人形劇『ひょっこりひょうたん島』(1964年ー69年)のモデルになった島だ。この島には、美与利大明神という猫神社がある。漁師たちに可愛がられていた猫がいた。その猫のうちの一匹が不幸にも船の怒りを作るため砕石していた時に、石片が一匹の猫に当たって重傷を負わせてしまった。そこで、石造りの小祠を置いて、猫神様として祀ったことから始まったそうだ。

 

 

 

 

 

 人を招いてそこから上向いた東京の豪徳寺をはじめとして、化け猫、主人の恨みを晴らす猫、恩返しをする猫などいろいろな猫が神様となって祀られている。猫パワーにはすごいものがある。

 

 

 

 

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