世界には翻訳しにくい言葉がある。浮かんでくるのが愛に関する言葉だ。本書に載っている言葉に、「FORELSKET」がある。この言葉は、ノルウェー語の形容詞で、「語れないほど幸福な恋におちている」と説明している。そう簡単に言い表すことが出来ないものの代表だな。
 
 
 
 秋と言えば、枯葉。そんな季節にぴったりの表現がある。それは、「FEUILLETMORT」だ。これはフランス語の形容詞で、「枯葉のように色が薄れてゆく」と説明している。著者は、「秋の枯葉は、世界がどんなに価値あるものか教えてくれます」と述べている。枯葉の絨毯の上をサクサク歩きながら施策の世界にふけってみたいなあ。
 
 
 
 秋でもう一つ「KOMOREBI」を取り上げる。これは、日本語の木漏れ日だ。「木々の葉のすきまから射す日の光。木漏れ日」と説明されている。あの光は、日照時間の短くなっていく秋に過ごすものにとって貴重な光だ。
 
 
 
 なんだこれはと思う言葉があった。それは「PISANZAPRA」だ。これはマレー語の名詞で、「バナナを食べるとき所要時間」と説明している。著者曰く、人によって、またバナナによって違うが、大体2分ぐらいとされている。マレー人にとってバナナを食べるのは必須事項なのだろうかとふと思った。
 
 
 
 イラストと説明が少し載っている形式なので手軽にパラパラ読める。世界にはいろいろな言葉があふれているのを実感した。