名前のおかげで外国人客が増えているチェーン店がある。それはあの富士そば。国内に116店舗を展開していて、そして店舗ごとに他の店にないメニューを置いている珍しいチェーン店。
 
 
 
 富士そばに魅せられて、富士そばファンとして国内全店制覇、富士そば南方漫遊記としてフィリピンの現地オーナーとのフランチャイズ契約の富士そばを訪ね歩く。さらに立ちそば大好きな「立ちそばガール」のイトウエマさんと著者の対談まで載っている。
 
 
 
 富士そば創業者でダイタンホールディングスの丹道夫(たんみちお)会長は、80歳を超える今も店を訪ね歩いて店の様子を見ているとある。この方は、演歌の作詞も行っていらっしゃる。富士そばの壁のポスターを見るとある演歌歌手の名前と顔が載っていると同時に会長の名前が載っていたのを思い出した。
 
 
 
 富士にちなむメニューと言えば、「富士だ山もりそば」だ。麺3玉分のボリュームがある。このメニューは神田店発と書かれている。3玉分だからと思っていたら、どれもきちんと茹で置かれた面で満足したと著者は述べている。
 
 
 
 意外と言えば、富士そばにはラーメンがメニューに入っている。特別目立つ味ではないが売れている不思議なメニューだ。あっさりして食べやすいところに売れるヒントがあるようだ。
 
 
 
 そんな富士そばの人気ランキングナンバーワンはあの「カツ丼」だ。長く待たなくて済むようにあらかじめ揚げておいて、4つにカットして、タマネギと一緒に親子鍋を準備するという体制で臨んでいると書かれている。首を長くして待たせないコツはここにある。
 
 
 
 「密着!富士そば24時~終夜営業ならではの、七色の表情~」としてある店の24時間に迫った第6章がある。時間帯によっていろいろな客層が来る。店の雰囲気もいろいろ変わる。
 
 
 
 これからも富士そばがどんなメニューで攻めていくのか気になる。24時間営業を取りやめていくファミレスも出てくる中でこれからも24時間営業を続けていくのかも気になった。