月日が流れるのは早いものだ。あの不滅を誇ると思われていたベルリンの壁が崩壊したのは、今から20年前の1989年だ。あれから、数々の常識が崩れ去っていった。共産主義(い一部を除く)、終身雇用制、護送船団方式など。


 そんな中での今月号は、新世紀ベルリン-壁とアートと接吻- あの脳科学者茂木健一郎氏の特別投稿がついている。


 統一し手から20年経ち、ベルリンに新たな文化が芽生えている面もあれば、その一方で、旧東ドイツと旧西ドイツ時代の経済格差、心理的な壁は今でも色濃く残る。そう簡単には、チェンジといかないようだ。


 今年一年の出来事を振り返る写真が数点掲載されている。一番、印象に残っているのは、やはりオバマ米大統領の就任式の写真だ。眠いのをこらえながら、テレビで見ていた。日本の首相の就任演説など見ようとも思わないのに、オバマ大統領の就任演説を見たいと思わせたのは、何だったのか。大統領選に出馬して以来のドラマがあったからだろう。


 毎年米週刊誌TIMEが、特集を組んでいる、世界の発明品BEST50。今年は、環境(高性能サーモスタット)、再生(電気眼)、コンパクト(ヤイクバイク)のキーワードに集約される品々。


今年、世界中で影響を受けたのは、経済不況だ。暴走(または妄想)金融関係者が引き起こした、呪文のように訳の分からない金融工学を駆使したいんちき手品で被害を被った人は数知れず。その中で、あのマイケル・ムーア監督が新作映画「キャピタリズム~マネーは踊る」を発表した。「資本主義とは、人間の強欲さを合法化したものなんだ」と述べている。除夜の鐘を聞いても払いきれない人間の悲しい性でも言うべきか。また、数年したら、環境バブルが崩壊したなどとメディアが大騒ぎするのだろうか。


来年は、良い年になって欲しいものだ。


今月号は、講談社の編集部を訪問した際に、レビュープラス様のご厚意で献本してもらったものです。




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