今でこそ、やっと自分の本音ってなんだろう?と
自分自身に問いかけ
内なる自分の声を聞けるように
なってきましたが…


山あり谷ありのジェットコースターみたいな人生でした。
「刺激がないと生きてる感じがしない!」なんて言っていた時代も
ありました。懐かしいです。若かった笑


ですが、そんなやんちゃ?な頃も含めて、
今までのすべての体験がわたしの血となり肉となって、
私が創られているのです。


過去を受け入れていくにつれて、本当に少しずつですが
世界にかかった靄が晴れていくように感じています。
焦らずに、けれど前を向いて進んでいく。


この『生きる意志』が何よりも強いということを
わたしは学んでいるんだと思います。


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マイストーリー①




昔は自分のことをずっと信頼する事ができなくて。
自分のことを信じられないから、
自分で選んで、自分で決める事が出来ませんでした。



思い出されるのは、中学生のとき。


円満であって欲しかった家族の仲が、とうとう崩れ始めたのです。
なんとなく、その兆候は幼稚園の頃から感じていましたが、
知らないフリをしてなかった事にしていました。


忘れてしまえば、現実の世界もそっくりそのまま『平穏』であるだろうと…。
そんな願いを込めた知らんぷりでした。


けれど、現実は避けて通れないものでした。
大好きだった父から、『生ごみ』と言われたことに必要以上に傷つき、
一人部屋で泣いている。その状況を笑いながら傍観している母と妹。
わたしを取り巻く世界そのもの
が地獄のようでした。
世界が敵。そんな心境で、毎日過ごしていました。



それが今度は学校生活にまで発展。
どんどん人間不信になっていきました。



わたしは、一人でにしゃべりだしてしまう癖?があり
気持ち悪がられ、いじめられるようになりました。
移動教室の時には一人ぼっち。給食を一緒に食べる人もいない。
あげくの果てには、クラス中の女の子から追いかけられる。
そんな、けっこうしんどい中学生をやっていたんです。



そんな中、唯一の救いだったのが音楽。
吹奏楽部で楽器を吹くことで自分を表現でき、
頑張って練習すれば頑張った分だけ
上手になり、評価される。



なにより心が休まる唯一の空間だったのです。
居場所がある安心感は
何物にも代えられない宝物でした。


ですが、唯一大好きだった音楽ができなくなった時期がありました。
どこにも吐き出せなかった人から拒絶された悲しみ、
人に対する不信感が怒りに変わり、怒りが沸々とわたしの
内部で煮えたぎって恨みになっていました。


個人に対してというより、対象物のないエネルギーの残留物のようなもの。



高校の頃には、そのエネルギー残留物が大量に蓄積されていました。
大好きな吹奏楽も、高校の部活の雰囲気に苛立ちが起こり、
投げ出したくても出来ない責任感と怒りが気づかないうちに心に積もっていき。。



本番になると楽器が吹けなくなっていったのです。
過呼吸、パニック障害でした。

他人の目線が異常に怖くなり、人に見られていると感じると
呼吸が出来なくなり身体が硬直してしまいました。

何より、完璧にやらなければ!という気持ちが強く
常にチェックされている恐怖に囚われてしまったんですね…。



高校3年生の大事なコンクールでも吹けなくなり、
途中でメンバーチェンジすることになってしまいました。

そこで、指導者に言われた言葉にさらにガックリきて、
もうやる気が失せてしまったんです。
「どうして、君は才能もあるのに、本気をださないんだい?」
「(はぁ?わたしは、練習も大してしない人たちのフォローもして手一杯なのに。
なぜに本気ださないの?とか言われるんだ…もう嫌だ。やめてやる。)」



音楽しかなかった私は絶望しました。
大学も音大に入ることしか考えていなかったのに、もう楽器が吹けない。
自分には、もう何もない。そんな感覚に襲われたのです。


それと並行して、高校3年生のときに大好きだった父が自殺。
どんなに言葉の暴力をぶつけられても、本当は父が大好きで、
父の言葉を頼り、ずっと父の背中を追ってきた私は、
父がいなくなった瞬間、自分の中の時計がピタっと止まりました。



「あんなやつ、死んでしまえばいいのにっ」
そんな風に考えていた時期を思い出して、背筋が凍りました。

「音大に行きたいから、お金だしてよ!」
そんな無理を言っていた事も、思い出していました。




父が死んでしまったのは私のせい…。
父の死を正面から受け止められなかった私は
自分の中の時間を止めて、心も閉ざしてしまいました。


感じる心を機能させられる程、強くなかった。
わたしも一緒に死にたいと思うぐらい、それは悲しい
悲しいお別れでした。



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