純粋にいい映画だと思う。
いい邦画です。
キャストがみごと。それぞれ個性的でわかりやすく、親しみやすくていいです。
お話はベタで予定調和的ですが、そこがとっても安定して安心して見ていられる。
私は好きです。
このお話しは単純明快、シンプルなぶん、見る人にさまざまな思いを喚起させる映画だと思う。
懐かしい人、新しい人、子供がいる人、いない人、この時代に生きていた人、この時代が新鮮な人。
絶対泣くとわかっていて、泣いてしまう映画。
堤真一のお父さんにも、薬師丸ひろ子のお母さんにも、芳賀健太君にも、茶川さんにも泣かされるんですけど、
今回一番心を奪われてしまったのはやっぱりロクちゃんかなあ。
白夜行ではさっぱりいいと思えなかった(失礼)のに、ロクちゃんはどえらいかわいかった!!
堀北真希ちゃんはこの役が一番素晴らしい。
ロクちゃんという女の子があんなにかわいくなったのは薬師丸ひろ子のともえお母さんのおかげかなあと思いを馳せてしまうわけです。
1作目、2作目を続けてみると、この鈴木オートのお母さんのもとに来れてよかったね、ロクちゃん、
と言いたくなります。
やっぱり環境って大切だよね。
ともえお母さんだって、このお父さんと結婚して結局幸せなんだね。
そういう家庭に来たロクちゃんだったんだねと思うとまた泣けてきましたよww
堤真一お父さんだってともえ母ちゃんじゃなかったらただの荒くれ者だったかもしれないなw
で、またこの一平君がおバカ息子なところがとてもいいです。
2作目などはホントに一平君の悪ガキぶりがすばらしく、エレキがへたくそっていうところに同情してしまうほどに身近な気がします。
まあ、茶川さんとヒロミさんが主演なんですが、この鈴木オート夫妻が良すぎてしまうんだよなあ。
そこらへんはどうなのよと思うけれども…。
しかし、茶川さん役はああいうふうに少し霞む位置でも存在感はたっぷりという、とても難しいポジションに思えるのですよ。
なので吉岡秀隆はやっぱりすごい役者なのである。
小雪さんはちょっと体型があの時代の人としては突出しすぎのような気がしましたが。
スタイルがよすぎるというか(笑)
須賀健太君は1作目で大変泣かされました。
やせっぽっちで、げっ歯類のようなつぶらなキラキラした瞳で、昭和の貧乏な家の子供にはまりすぎ。
けなげすぎる。
三丁目の夕日の人たちって健気過ぎるんだよ、みんな。
そりゃ、泣いちゃいますよ。
で、ロクちゃんもともえ母さんも、ヒロミさんも、みんなつつましい。
つつましくて健気で感動する。
こういう女性には素直に憧れます。
彼女たちは決して弱くないし、むしろ、凛としていて心の強さを感じる。
柔らかくて強い心をもった大和女子。
仁に出ていた咲さんもそうだと思うのよね。
いつもいっていますが、男女差別をするつもりはないけれど、生物学的に違うという観点から、それぞれの役割があってよいと思っているので、基本的に女性は男性を支えていく姿勢は自然だと思うんだけどなあ。
古いのかな。
3Dで鑑賞したんですけど、面白かったです。
東京タワーが飛び出してきたり、東京の上空を飛べたり。
遊泳するのが苦手な方は酔うかもしれませんのでご注意を。
非現実的なCGの演出は賛否両論あるようですけど私は気になりませんでした。
むしろ、笑ったかな。
座頭市のタップダンスも嫌いじゃなかったんで、そういう方は大丈夫かと。
何はともあれ、心が浄化されるお薬映画でした、私にとっては。
映画の街がうらやましいほどに。
ぜひ、アラフォーの世代には見てほしいです。
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