こんにちは。前回の更新からちょっと間が空いてしまいました^^;
さて、じつは先月で翻訳チェッカーの仕事に就いてから丸3年が経ちました。長いようであっという間だった3年間。翻訳業界についてまったく知らなかったところから、見よう見まねでチェッカーの仕事にも慣れることができました。いろいろ思うことがあるので、今日からしばらくチェッカーの視点で書いてみようかな、なんて考えています。今日はいままでの反省を少し。。。
最初に、現在の状況など。わたしはオンサイトでチェックをしています。翻訳会社によってはコーディネート業とチェック業を兼務するところもあるようですが、わたしはチェックを専門にしています。ひたすらPCとにらめっこが基本です。朝からほとんどしゃべらない、なんて日もあったりして(;^_^A というわけなので、世の中一般のチェッカー業とは少し趣が違うかもしれません。あくまでも一例として、何かしらの参考になれば幸いです。
チェッカーになって最初に悩んだのは、「どこまで自分で直していいのか」という問題でした。ちょうど忙しい時期に入社したので、研修もそこそこにいきなり実践の日々が始まりました。翻訳学校を修了したてだったわたしは、とにかく自分で翻訳したくてしょうがない。それでやたらと赤を入れては先輩チェッカーさんに元に戻されたりしていました……今考えるとどうしようもなく迷惑なヤツですね(-。-;)
その後しばらくは赤を入れるのがためらわれて、数字や用字用語の統一にばかり気を取られていました。それでも、たまに誤訳があると、ここぞとばかりに「ここはこういう風に直していいでしょうか?」というめちゃくちゃ上から目線の確認の仕方をしてましたね。。。ああ恥ずかしい。。。この場を借りてあやまります、あのころのわたしに当たった翻訳者さんごめんなさい<(_ _)>
そんな感じでしばらく過ぎたころ、「こんな風になりたい」と思わずにはいられない尊敬できる翻訳者さんが翻訳を担当した案件で、誤訳かな? というところがありました。でも、原文も微妙で自分でも確信が持てない。それ以上どうしようもなくてコーディネーターさんに「ここはこういう風にも読める気がするんですけど、いまいち確信が持てないのでどうしようか困っています」と相談しました。返ってきた答えは、「翻訳者さんに聞いてみて」。そしてその翻訳者さんは「そういう読み方もできるので念のためクライアントに確認してみては」と。
目からウロコが落ちました。全部自分ひとりで解決しなくてもいいんだ。できるところまでやってみて解決しなければ、コーディネーターさんや翻訳者さんやクライアントの力を借りてもいいんだと、そのときに気づきました(遅)そして今までの自分の傲慢さにも……。汗汗。
今は、誤訳かなと思ったら「どうしてこの文を誤訳だと思ったか」を突きつめて考えるようしています。理由をきちんと示せば、翻訳者さんも再考しやすいだろうという考えです。もちろん、わたしの示した理由が的外れなこともあります。その場合は翻訳者さんのほうが「こういう理由であなたの考えは違う」と説明してくださる(ことが多い)ので、わたしにとっても勉強になります。ついでにわたしが見落としていた箇所の修正案をだしてくださる場合もあったりして、翻訳者さんとの連携の重要性をいつも感じています。
なんだか自分語りで終始してしまいました。お恥ずかしいことです(^_^;) 次回は、翻訳者さんとの連携についてもう少し書いちゃうかもしれません。
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました♪ それではまた~(・ω・)/