解説
『半落ち』などの佐々部清が監督を務め、ガンと闘いながら若年性アルツハイマー病
の妻を介護した陽信孝の原作を基に描くドラマ。
山口県萩市を舞台に、4度のガンの手術に耐えた夫が、次第に記憶を失っていく妻と
過ごした約12年の日々をつづる。
数多くの作品に出演してきた升毅を主演に迎え、妻を『パイレーツによろしく』など
の高橋洋子が好演。
夫婦の強い絆と深い愛情に涙する。

あらすじ
山口県のホールで開かれた講演会で、白髪の石崎誠吾(升毅)は、およそ12年に
わたる最愛の妻八重子(高橋洋子)の介護体験について口を開く。
最初はどんどんいろいろなことを忘れていく彼女に戸惑い、つらい思いもしたが、
彼は妻がゆっくりと時間をかけて別れを言おうとしているのだと悟る。
元音楽教師の八重子は、好きな歌を歌うと笑うときもあり……。


佐々部清監督の最新作「八重子のハミング」、劇場で観たかったけど、上映館や時間が
限られ、観れずにいたところ、ようやくレンタル開始された。
テーマは「若年性アルツハイマー」。妻八重子(高橋洋子)がこの病にかかり、夫石崎誠吾(升毅)は、自らの病ガンと闘いながら、八重子の介護を12年間もする。
当然、いろいろなものが犠牲になっていく。
当時、教育長をしていたが、常に八重子のことに目配りするわけにもいかず、妻が
びしょ濡れの雨の中、夫の帰りを待っていたことに胸を痛め、教育長の職を辞し、
介護に専念する。
しかし徐々に病状もすすみ、自分一人での介護も限界がきてしまう。
娘夫婦の家に同居しながら介護することになる。
講演活動にあえて八重子を連れて行き、そこで歌に反応する八重子の姿に会場は涙で
包まれる。
誠吾は、最初、老老介護に戸惑いながらも、現実を受け止め、徐々に八重子の介護が生活の一部になっていった。
だれもが老い、最後はだれかの世話になっていく。
辛い現実を笑いに変えて話す誠吾の姿に感銘を受けた。

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