峠事件簿~つぶし屋編~ | ハマリ課長のぱちんこ捕物帳。

峠事件簿~つぶし屋編~

え~、まいどばかばかしいおはなしを~、オレっちです。



走り屋をやってますといろんなことが起きるもんで、

今回は、つぶし屋。



つぶし屋っていっても、一般の人は、はっ?っつーカンジ

だど思いますけど、峠の走り屋にとっては天敵みたいなもの。



とゆーのはつぶし屋さんは、地元のコワイあにーさんだったり、

ヤザだったりして、本格的なのがくるんですわ。んまーこれが。



つぶし屋の主な目的は、金銭だったり、単なるボコリだったり、

走り屋への地元の制裁だったりするんだけど、

以前オレっち達が遭遇したのは、わっかいヤーさんの度胸試し。


オレっちも含めて、仲間は病気のよーにほぼ毎日とーげに

通ってたので、平日なんかは2、3人で走ってなりするわけ。



んで、つぶし屋とのファーストコンダクトはそんな平日の丑三つ時。

友人S君が愛車のS13シルビでだべってると、とつぜん、

パンチパーパの若い衆に車の周りをかこまれたとのこと。


S君、威勢だけはいいので、席にすわたまま窓開けて、

エーコラッツ!とガン返すと、そのままつぶし屋達に、運転席に

すわったままの状態で、タコ殴られたとのこと。

幸い車は無事。



そんなことが数回おこって、走り屋たちの間にも緊張が走って

いた、某夏のよるのこと。



ついに、ヤ・ツ・ラが本気を出しておそってきた!



その日は週末の夜で、峠には10台くらいの車が止まっていた。

オレっちの峠は小さな峠のなめ、10台も車がとまるとかなり

にぎやかな感じになります。



さいきんブッソーなヤカラがおおいすねーと若き日のオレっちは

車のシショーたちと会話をしていると、


突然!


ふっるーいセドリックとシャコタンマークⅡが、がこーんっとやってきて、

なかから7.8名のわっかい、明らかにその筋のお方らしき面々が。



話にはきいていたけど、オレっちはコレが初遭遇。



つぶし屋は車をおりるなり、


ごるぅうあー!つぶすぞごるぅあ~!!



と木刀をふりまわしながら、こちらに向かってくる。



ロードオブエリングのゴブリンみたく、

知性のカケラもないその姿に恐怖そのもの。



オレっち達は、くるかくるかとおもっていたが、

いざ、そのときがくると、みんなビビリまくり。



オレっちのシショーは、さっそーと車に逃げ込んで・・・

思いきや、そのままフル加速でつぶし屋に突進!



シショー!さすがにそれはやりすぎでわ!?

さすがのつぶし屋も死んでわうがな!!!



っとおもっていると、やっぱり小心者のシショーは

つぶし屋手前で、大ブレーキの寸止め。←シショー信じてたぜ



つぶし屋はこのチャンスをのがさず、持っていた木刀で

ぐわしゃーん!とシショーのFガラスをぶっこわす。



なんともエゲツナイ(ToT)/~~~



それを見たオレっちたちは

コノヤロッツ!!!と燃える!!!



どころか戦意喪失。←ハズレ演出みないな



オレっちもサイドターンでつぶし屋をしばいたろ

と思って、つぶし屋まじかで、けつふりの準備を

するが、あっ、でも当ったら大怪我するかも、

と怖気づきそのまま逃走。



逃げながらも、ケーサツにみんな各自がばらばらに通報。

しっかし、やまんなかでケータイ電波がないもんだから、



あっ!!ケーサツですか!〇〇と-げで×$〇◆△×・・・



でブツブツ電話が切れ、

さっきから〇〇とーげって電話があっちゃきれるんですけど、

いったい何がおこってるんですかぁっ!!!??



とケーサツも、臨戦体制。



オレっちはイニシャ〇Dのた〇みばりのダウンヒルで携帯の使える

範囲まで峠を下り、ようやく通報に成功。



めでたしめでたし・・・といくところが、


ここで、やっかいなことに、

走り屋仲間がなんと武闘派の走り屋にも連絡をいれてしまい、

金属バット、メリケン、エアガンなど、つぶし屋を超える武器をもったヤカラが出現していた!



なかにはオレっち一回もあったことない人もいて、聞くと10年前走ってたとのこと。

おそるべし峠コミュニティー。



しかし、その頃には、実はつぶし屋はずでに引き上げていた。



山頂には、被害者のオレっち面々と、武装した元走り屋たち。

オレっちたちはほっと安心だったけど、熟睡してるところをたたき起こされて

テンション上がりまくっている武闘派は気がすまない。


武闘派のリーダーが、当時若手最速だったオレっちをつかまえ、



おっしゃ、オレっち。追いかけるぞ。




エー!!!



いやですとも怖くていえず。しぶしぶ了解。



ゴルフクラブを窓からツンだして、深夜の山道を爆走してつぶし屋を

追っかける。



たのむ!!追いつかないでくれ!!



このときはほんとに神頼み。

気持ち気づかれないようにゆくーり行こうとしたが、そこは元走り屋。



全開しちゃっていーよ。



$#×△!!だから追いつきたくないんだってば(汗)


なんとかつぶし屋とは遭遇せず。


武闘派「っち。いねーな。」



結局街中まで下るが、つぶし屋はおらず。

峠道は何本にも別れているので、道が違ったのかもしれない。



とりあえずひと安心。



っつーことで、もっかい山頂にもどることに。



戻る間も、武闘派さんは、



武闘派「ぐーちくしょー・・・ゆるせねぇ・・・」



の連呼。



たのむからオレっちにはヤツアタリしないでくれ(汗)




んで、山頂にもどると、


ん?赤いランプ。


っほ。よーやくケーサツ来てくれたぜ。



もーこんなんコリゴリとおもっていると、ケーサツ。



ケーサツ「おい!!お前うごくな!!」



オレっち「ん?え?ナニ?まだつぶし屋いるの!?」



ケーサツ「だーかーらうごくな!!」




オレっち「は?おれ?ん?ま、まさか・・・・」



そー。ケーサツはオレっちに動くなと。


そりゃーたしかに情報不足のなか、武闘派のヤーさんぽいのと

ゴルフクラブもって、いきなり現場に登場すれば、勘違いもされるわな。


にしても、つぶし屋だったらわざわざケーサツいるとここんでしょーが。

と突っ込みたくなるも、ぐっと抑えて事情を説明。



まー仕返すために山中走りまわってたとはいえなかったけどね。




んだもんだで、


事件は、午前2時頃発生。


ケーサツの事情聴取やなんやらで、けーきょく、すべて片付いたのは朝8時頃。


んでそのままケーサツに出頭して、調書作成。心身ともにゲッソリ。



ちなみにこの事件、どう解決したかというと、地元のアンちゃんの情報で、

地元のヤーさんの若い衆というのが判明したので、その筋につながりある、

例の武闘派の方々が、しきじきに幹部とおはなしして、事なきを得たとのこと。



シショーの車は結局なおらず。




この事件、総括すると、こんなかんじ。


   ↓


明らかに暴力事件でさんざん時間とられて事情聴取された

にもかかわらず、けっきょくのところ民民で解決。



ケーサツってなんなの?


おあとがよろしいようで。