酒井良選手退団 | もぐたんの気まぐれ日記

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12月1日(土)酒井良選手の契約満了のお知らせが発表された。

良さん・・・と発表後Twitterではみんなが驚きと哀しみのツイートをしていた。
もちろん自分も。。。

自分は町田が好きだ。町田を愛する人も好きだ。だから良さんは大好きな選手の1人だった。
相模原出身だった彼が、地元ではなくFC町田を選び、その後湘南ベルマーレ等のクラブを渡り歩き、また町田へと帰ってきた。それから7年、町田のために、町田出身じゃないのに、がむしゃらになって盛り上げてくれた。

町田という地域は独特だ。町田にこだわりを持ち、町田愛を持った人は本当に多い。
「町田は神奈川だ」という言葉に敏感に反応し、町田は東京だ!と反論する一方、東京23区に憧れがあるけれど
Machida is Machida. であって、Machida is one of Tokyo. ではない。
だが、町田は東京であるために、例えば新宿などに行くときは「東京に行く」とは言わずに「都心に行く」と表現する。
またサッカーでも町田出身というだけで応援し、仮にゼルビアの対戦相手だとしても選手紹介の際に町田出身という理由で拍手をしてしまう。それだけ町田市民は町田という土地に愛着を持ち、町田に関わる人や物を愛そうとするのである。

そんな「町田の象徴」酒井良選手がFC町田ゼルビアを去る。
ご本人はTwitterで
やめないよ、俺は。行き先があるわけではないけど…。
俺はサッカー選手であり続ける
とつぶやいた。

もちろん良さんが現役続行を望んでいるのならそれを応援するのが筋であるし、町田市民が町田を愛した選手をいつまでもどのような立場になっても応援することは当然のこと。またそういう応援スタイルがゼルサポのよいところだとも思っている。

しかし、良さんが抜けたあと、誰が町田の象徴になるのだ。良さんの代わりはいない。良さんは良さんであるから。そうではなく、良さんの後を引き継ぐ人が果たしているのだろうか。サッカーを愛し、自分のために、チームの勝利のためにプレーする選手はいたとしても、町田のサッカーを愛し、町田のために、町田が勝利するために懸命にプレーする選手がどれだけいるのだろうか。

ここからはゼルサポ歴3年、サッカー素人の戯言として読み流して欲しいのだが、今年勝てなかった理由の1つに町田愛に溢れている、町田を何が何でも救ってやろうという選手が多くなかったというのがあったような気がしてならない。もちろんレンタルで来てくれた選手もゼルビアのユニフォームに一度袖を通した段階で立派なゼルビア戦士だ。当然応援する。でもね、町田出身者の自分としてはね、やっぱり町田で育った、長年町田でプレーをしてきた、町田のために情熱をかけてきた選手と比べるとね、どうしても一緒には出来ないんですよ。

去年は同じ高校の出身の星くんのユニフォームを着た。今年は町田に帰ってきてくれた戸田さんのユニフォームを着た。自分がユニフォームを着た年にあまり活躍しなかったという辛いジンクスがあったというのは内緒の話にしておいて、お二人の町田に対する想いというのは他の誰よりもあったと信じている。

「町田の象徴」良さんがいるからゼルビアを応援していたという人もかなりいたであろう。
「良さんがいないゼルビアはゼルビアではない」とつぶやいていた人もいた。

これからゼルビアが勝っていき、JFLで優勝をし、またJリーグの舞台で活躍するためにはもちろん戦術やテクニックが必要だけれども、それと同じくらいに町田を盛り上げるために、町田のために戦おうという熱い気持ちを持っている人が絶対に必要である。

先にも書いたように良さんの代わりはいない。でも良さんの後継者はいるはずだ。そして残った選手を「町田色」に染めていくことが出来るのは町田愛に溢れている我々サポーターであるかもしれない。

酒井良というFC町田ゼルビアにとって熱い気持ちを持っている人がいなくなってしまう今、監督も代わり、NEW ZELVIAが誕生する今、良さんに感謝をしながら、いずれまた町田に帰ってくるであろう良さんのためにも、もっともっとFC町田ゼルビアを盛り上げていかなければならないと改めて思った。


町田のご当地アイドル「ミラクルマーチ」と満面の笑みの良さん。

これからの活躍をお祈りしています。そして、またいつか町田に戻って来てくださいね。


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