本屋で技士さんのテキストを調べてみたが、詳しくのっているものがなかったので、ブログやらFAQやら掲示板を読みあさったけど、やっぱりすっきりしない。

というのも、いろんな人がいろんなことを主張していて、回答が収束しない感じだ。

とりあえず自分なり、考えてみた。

TMP


ダイアライザー内の血液の圧力と透析液の圧力はこんな感じになると思う。

ものの本には透析液圧が左下がりの直線で描いてあるが、透析液には粘性がないので、入口と出口の圧力が同じだから水平になると思う。(厳密には若干傾いてるが)

静脈圧の計測はダイアライザーの静脈側の圧力を測定している。(図の赤線の右側の圧力)
血液には粘性があるので、動脈側の圧力は静脈側よりは高くなっている。
つまり、血液の圧力は右下がりの直線になる。

TMP(膜間圧力差)の正式な式は、
  TMP=(動脈圧+静脈圧)/2-(透析液の入口側圧力+透析液の出口側圧力)/2
であり、入口側と出口側の圧力は等しいから、
  TMP=(動脈圧+静脈圧)/2-透析液圧
となる。

これは、上の図でいうところの、中心の一点鎖線のところのこと。

本来のTMPはプラス(血液側の方が圧力が高い)になり、血液側から透析液側に水が濾されることになる。

それを簡略式で、TMP=静脈圧-透析液圧というからややこしくなる。

上の図で分るとおり、TMPがマイナス(透析液圧の方が高い)だと、逆濾過が起き、透析液側から血液側に水が移動することになる。
TMPがマイナスだから陰圧だという説はマチガイだと思う。

これを技師長さんに聞いてみよう。(今晩いるといいんだけど・・・)