カフェ アゲインでのフォーシーズンズのすべて 出版記念トーク・イベント
ちょうど6月12日に東京で会議があったので、前泊して
師匠の経営しているカフェ・アゲインのイベントに参加してきました
どんなイベントかというと
6.11(木)
フォー・シーズンズ本発売記念&ジャージー・ボーイズ来日記念トーク・イベント
出演:斎藤充正、高田和子、高瀬康一(予定)
Open:18:30 / Start:19:30
入場料:1,500円
このたびフォーシーズンズに関する書籍を出すことになった斎藤さん。タイトルは『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』、スペースシャワーネットワークから5/29発売です。そして、彼らを題材にしたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が6月下旬に来日します。それを記念してのトーク・イベントです。以前のフォー・シーズンズ・イベントにも登場した『ジャージー・ボーイズ』通の高田さんも出演するので、ミュージカルの予習はこれでバッチリ。また、本のカヴァーをデザインした高瀬さん(水上徹さんとの「Good Old Boys」を覚えていますか?)も時間が許せば駆けつけてくれる予定。本の即売もあります。
こちらの書籍の著者「斎藤 充正」さんのトーク・イベントです
まず入り口で入場料を払い、この本を購入して席に着きました
夜の7時半から休憩をはさんで10時までの長丁場でしたが、素晴らしいイベントでした!!
横を向いていますが真ん中が斎藤さん、向かって左がこの本の表紙と帯をデザインしたデザイナーの高瀬さん、右の女性の方はミュージカル通の高田さんです
斎藤さんは ここまでこだわった本を出されるくらいですから非常にストイックな探究者研究者っぽい、一言でいえば学者肌の方だという印象を持ちました
見た目はわが故郷の英雄中日ドラゴンズの和田選手(偶然この日に2000本安打の記録を達成しました!!)に似ていらっしゃる方
イベントの内容はまず前半は 「フォーシーズンズのすべて」の本をテキストに
フォーシーズンズ結成前のレアなシングル・レコードやメンバーがコーラスを付けている無名歌手のこれまたレア・シングルや もちろんフォーシーズンズの「シェリー」「Save It For Me」フランキー・ヴァリの「君の瞳に恋してる」のシングルを大音量でかけながら
斎藤さんと高瀬さんがトークをする というもの
音源自体もレアなものでありがたかったのすが、それよりも大音量でレコードを聴くというのが久しぶりの体験で「改めてレコードって良いもんだなあ」と思いました
普段はCDですものね レコードは今や年に数回
(CDのない昔は毎日聴いていたものですけれど、、、)
それも 家庭では大音量で聴く機会はあまりないですからね
レコードはやっぱり大音量で聴かないと良さが発揮されない
大音量だと音が歪むんですよね それがアップ・テンポの曲だと迫力が増しますし、スローな曲だとエコーがかかったみたいになってドリーミーさが増すんです
シャーとかパチパチというノイズすら効果音のように聞こえるんです
やっぱりレコードで聴くオールディズは最高ですね
「シェリー」や「Save It For Me」など普段聴いているCDとは全然違って聴こえましたもの
ドラムとかコーラスの迫力が段違いでした
これから家でもレコード聴こうと思いました
僕が持っているのはLPが多いので これからオールディズのシングルを中古屋で探そうかな
なんて考えましたが、、ヤバいヤバい
怪しい世界に踏み込まないようにしないと(笑)
斎藤さんと高瀬さんのトークの内容ですが
斎藤さんが詳しいのは当然なのですが高瀬さんという方も実にフォーシーズンズやオールディズ
についてものすごく詳しい方だったので、もうマニアック過ぎて付いていくのに必死でした
「フォーシーズンズにすべて」を事前に読んでおけばよかったのでしょうけれど、入り口で購入したばかりでしたから全然話に付いていけません
世の中にはすごい人がいますねえ
まったく脱帽です 東京にはすごい人がいますね
休憩をはさんで後半は
高田和子さんによる こんど東京でも上映される劇場ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の話でした
当日の観客は13名だったと思いますが半分は僕のようなフォーシーズンズ・ファンでしたがあとの半分は「ジャージー・ボーイズ」のファンだったみたいで、まだ日本では公演されていないにもかかわらず観劇経験がある方が数名いらしたのです 東京ってすごいですね
高田さんはもう34回公演を見ているのだそうです
何者なんでしょう(笑)
僕の前に座っていらしたKさん 超有名大企業の部長さんでしが
なんと僕の住んでいる岐阜県可児市の隣の各務原市出身だというまさに奇遇だったのですが
Kさん 米国でもう「ジャージー・ボーイズ」を何度も観劇されていて秋にはロンドンまで観劇に行かれる予定なんだとか、、、、
まったく東京って!!!
でもこんな方と知り合いになり帰りは電車で途中までご一緒することもできました
ほんとうに人の出会いって面白いですね Kさんありがとうございます またお会いしたいですね
話をもどしますと
ですから高田和子さんの話は斎藤さんのとき以上に私にはチンプンカンプン
なにしろ劇場ミュージカル自体みたことありませんし、ましてや「ジャージー・ボーイズ」のことはほとんど知識がなく(フォーシーズンズの伝記ミュージカルだと知っている程度)クリント・イーストウッド監督の映画版も見ていないのですからしかたありません
これは失敗でした
高田さんの話も「ジャージー・ボーイズ」を見たことがある、または今度日本に来たら見に行くつもりだ という人を対象にしての内容でしたから
まあ ミュージカルの裏話や 高田さんが「ジャージー・ボーイズ愛」に溢れるあまり 映画版をケチョンケチョンにけなす部分は面白かったのですけれど
それ以外の部分は部外者という感じで聴いていました
これはいかんとさっそくアマゾンで映画「ジャージー・ボーイズ」のブルー・レイ
を注文してしまいました(爆笑)
ということで結論
イベントは素晴らしい体験でした
いい出会いもありましたし
東京ってすごいなあ(何回言わせるの?)というよりも Cafe Again がすごい場所なんですね
さすが私の師匠の店です
東京に住んでたら毎日のように通うのですけれど
ただ一つだけ これは他石の山ではないのですが
トークの中で固有名詞がたくさんで出てきましたが、もちろんしゃべっている斎藤さん高瀬さん高田さんは当然聞いている人は知ってるはずだという前提なのでしょうけれど
それは人の名前なのか、地名なのか レコード会社なのか
また人の名前でも フォーシーズンズのメンバーなのかプロデューサーなのか作曲者なのか歌手なのか フォーシーズンズ・ファンなら当たり前のことなのかもしれませんが
僕にもわからない部分がありました 普通の人よりもフォーシーズンズには詳しいはずの僕でさえです
僕もラジオ番組「モコモコ グラフィティ」のなかで固有名詞を何も気にせず使っていますが、オールディズ・ファン以外のリスナーさんもいらっしゃいますから
ちょっと反省しました
これからは その日初めて口にする固有名詞は ちょこっと説明を入れるようにしますね
おまけ
トークの中で
「何故 米国でこれだけ人気のあるフォーシーズンズが日本で人気ないのか」という話題が出まして斎藤さんの考えでは
「フォーシーズンズだけで完結してしまっていて、フランキー以外ソロ・アルバム出していないし、他人の曲に参加したり、プロデュースしたりといった横の広がりが無いからだ」
「米国東半分でしかコンサートしておらず、海外公演もほとんど無 、初来日はなんと平成になってからだし、全盛時代のライブ情報が全くないからだ」
ということでした
これに僕の考えを付け加えるならば
「フォーシーズンズはバンドとして認識されていないから」というのがあると思います
僕もちょっと前までは ただのコーラス・グループだと思っていました
でも実際はステージではフランキー・ヴァリはマイクを持って歌うだけですが残りのメンバーはギター、ベース、キーボードを演奏しながらコーラスしています
ドラムもちゃんといますが何故かメンバーには数えられていません
このドラム・レスというのがフォーシーズンズがバンドなんだという印象が薄い原因のような気がします
4シーズンズだからメンバーは4人でないと ということなのでしょうか?
こと日本のロック・ジャーナリズム(そんな高尚なもん本当にあるのか??)においては
バンドじゃないと評価の対象にならない
のですよね
ビートルズ>ビーチボーイズ>フォーシーズンズという力関係は バンド感の大小だと思うのです
エルトン・ジョンでさえ評価低く取り上げられないですものね
日本の音楽雑誌は歪なんです
特にいわゆる「ショー・シンガー」に無関心ですよね
それともうひとつ
僕がいつも重要視しているビジュアル問題です
フォーシーズンズ 1963年に「シェリー」でブレイクしたとき
ニック・」マーシ 33歳
トミー・デヴィート 32歳
フランキー・ヴァリ 28歳
ボブ・ゴーディオ 20歳
ゴーディオを除くとみんなおっさんでした
これではアイドルにはなれませんよね
(斎藤さんの本を読んだら デビュー当時ヴァリが3才、ニックとトミーは8才!!さばを読んでだそうです(笑))
また
これ以降の時代でもフォーシーズンズといえば
これがパブリック・イメージ
60年代中盤になると
綿シャツやTシャツ(または上半身脱いじゃって!)にジーンズで演奏するのがロック・スターの典型だった時代にこのファッションでは時代遅れ感否めないですよね
以前 何故に日本ではビートルズとビーチボーイズとでは人気に差が出たのかという記事を書きましたが
本人たちの顔とファッションの差
http://ameblo.jp/mocomocograffiti/entry-11837427560.html
2014年4月30日の記事
レコードジャケットのセンスのなさ
http://ameblo.jp/mocomocograffiti/entry-11066383721.html
2011年11月2日 5日 の記事
フォーシーズンズでも同じことが言えるんですよね
僕がフォーシーズンズの売り出しを任されたとしたら
ボブ・ゴーディオをもっと前面に出します
上のジャケットの向かって一番右の背の高いイケ面です
リード・ボーカルのフランキー・ヴァリは声は最高ですが(一番左)背が低くおっさん顔
残りの二人は言うまでもなく見るからにおっさん
ボブ・ゴーディオは十分若いし (ポール・マッカートニーやブライアン・ウィルソンと同じ歳)
背も高く 甘いマスク ほとんどの曲を作曲し キーボードも演奏できる
これを売り出さなかったのはどうしてなのでしょう
ゴーディオ本人はのちのちの行動を見ると裏方志向だったようですし、メンバー内で一人だけぐっと年下だから遠慮したのかどうかわかりませんが
ぼくだったら
ゴーディオにキーボードでなく リード・ギターをやらせて
ローリング・ストーンズのミックとキースみたく ヴァリとゴーディオの二枚看板で売り出したんだけれどなあ
ついでにドラマーもメンバーにしてバンド感を出させて
そうなってたら フォーシーズンズの人気は日本で爆発したかも
楽曲自体は ビートルズにもビーチボーイズにも負けてませんものね
斎藤先生 どう思われますでしょうか?
最後の最後
イベント内で初めて聞いたある曲について ちょっと調べてみたいことができましたので
こんど記事にいたします 石川師匠お楽しみに