分野: スポーツ・芸術

評価: 3

 

前衛芸術家、草間彌生の生い立ちとメッセージを記した本。

 

子供の頃、精神的に不安定な状態で、絵を描くことが自分の命を維持する源だったという。28歳でアメリカに渡り、芸術を認められ成功を収める。本書では数点の作品を写真で紹介しており、多くの作品が水玉と突起物をモチーフとしている。水玉は生命を象徴し、突起物は男根を意味する。また、1960年代には素っ裸の若者に水玉を描いていく、ハプニングという屋外パフォーマンスも行っている。

 

著者の作品は最近知ったが、そのシュールさに驚いた。周囲に惑わされず感性に従って表現し続ける信念に、革命家のような力強さを感じる。

 

 

評価
  5:大変面白い、名作
  4:かなり面白い
  3:普通に面白い
  2:あまり面白くない
  1:全然面白くない