フランス便りその4 ル・コルビュジェに鳥肌! | モビリグランデSHOPブログ

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オーダーメイド可能なオリジナルパイン家具、フランス家具、アンティーク家具、その他にも照明、カーテン、雑貨などを数多く取り揃えています。



皆様、こんにちは。

インテリアショップ 「モビリグランデ」 の藤尾です。



昨日、パリ郊外に出かけると言っておりましたが、

行ってきたのはこちら!

木々の小道のその先に・・・

ル・コルビュジェ




ル・コルビュジェ
突如出現した白い建物!



ル・コルビュジェ
まるで芝生の上に浮き上がったような・・・



そうです!

現れ出たのは

かの有名なスイスの建築家

ル・コルビュジェの建築物 ”サヴォア邸” です。



サヴォア邸は1928年から1931年に建設された

サヴォア家の週末用の別荘。



この 

「空中に浮かぶボックス」 は

ル・コルビュジェの建築形式の探求の成果

そして、

新建築における5つの原則を実現したもの

と言われています。



ま、

この辺の補足は後回しにさせて頂いて、

建物が現れた瞬間の、久々にゾクゾクする感覚!




外観のなんとも言えないバランスと

色の対比にまず魅了されるのですが、

しかし、そのワクワク感は中に入るとますます押し寄せてきて

鳥肌がたつ感覚!


ル・コルビュジェ

入口はこんな感じ



私、日頃は冷静な判断で買付けするのが仕事のはず。

しかし、そんなことはお構いなしに

すごい

という言葉が思わず口にでてしまう。




入口で解説書をもらうのですが、

とにかく早く建物をみてまわりたいという思い、

読む前にまず体感したいという思いから

一通り見て回ることに。



目に飛び込んでくるのは曲線と、直線!

館の周りの景色は壁が作るフレームで切り取られたよう!

各部屋のクローゼットを利用した間仕切りのおもしろさ!


ル・コルビュジェ

らせん階段の美しい曲線

ル・コルビュジェ

1階から2階、
2階から3階へ続く直線スロープ



なかでも圧巻は、

リビングと寝室でした。


ル・コルビュジェ

横長の広いリビングと横に続く窓!


ル・コルビュジェ

みんながよく知っている

かの有名なチェアやソファも点在しており・・・



ル・コルビュジェ

屋上庭園側からリビングを見たところ。

リビングは屋上庭園に面していて、大きなガラスがはまっています

ル・コルビュジェ

家を取り囲んでいる壁そのものが

景色を切り取るフレームのよう!

この壁は庭園の壁なのでガラスがはまっておりません


冷静になってから解説書を読み、

さらに ふむふむ、なるほど!と。

ル・コルビュジェ

子供部屋に続く廊下では
左手の濃い紺青色と天窓採光が効果的。


壁の塗り分けは

どの部屋でも行われていて

とても効果的でした。




ル・コルビュジェ

息子たちの部屋

部屋の中央のクローゼットが勉強スペースと休憩スペースの

間仕切りの役目を担っているのが特徴


ル・コルビュジェ

クローゼット側からみたところ


ル・コルビュジェ

子供部屋の壁が丸くなっていると思ったら・・・


ル・コルビュジェ

その理由は、壁裏側のバスタブの丸み!




ル・コルビュジェ

2階の中央部分から真ん中の廊下を進むと、

サヴォア夫妻の圧巻の寝室が・・・




ル・コルビュジェ
正面一面は横長の連続窓。
自然が絵画のよう!


ル・コルビュジェ

左のグレー壁のくぼみはベッドを配置するためのもの


そして、

この部屋のすごさは

振り返るとこんなかんじになっているところ!!

ル・コルビュジェ

中央のクローゼットが入口を形成し、
右浴室との区切りの役割をしています!


ル・コルビュジェ

思わず、

えっ!

と声が出てしまいそうになった浴室は

クローゼット後ろ側に作られています。

浴室には、

長椅子や 布製のカーテン、光の差し込む天窓 

があって、

まるで演劇舞台のよう!

浴槽のブルーと長椅子のコントラストが

なんとも印象的!


ル・コルビュジェ
 ベッドスペースとはカーテンで仕切られます。



ル・コルビュジェ

寝室から続く婦人の居間の壁も
一面が鮮やかな青。
北窓からは屋上庭園ごしにリビングが見えます。





ル・コルビュジェ

2階の屋上庭園から3階へのスロープを上がっていくと・・・


ル・コルビュジェ

正面には

カメラの絞りのような壁の穴。

セーヌ川流域を眺めるように設計されているそうです




ル・コルビュジェ

3階部分



この他、

キッチン部分

ル・コルビュジェ

シルバーの収納棚が印象的な配膳室


ル・コルビュジェ



ル・コルビュジェ

開放的なキッチン



まだまだ今回ご紹介しきれていない

客室、

ランドリーエリア

使用人の部屋

などなど・・・

とにかく見どころ満載なサヴォア邸。


取っ手一つ、

窓一つ、どれを取っても

コルビュジェのこだわりを感じます。



最後に、補足も少し。

ル・コルビュジェが提唱した、


「ピロティ・ 屋上庭園・ 自由な平面・ 水平連続窓・ 自由な立面」


という、近代建築の5原則 

を具現化したのがこのサヴォア邸。

コルビュジェによって提案・実現された、

外側と内側の境界を消すように扱う

「建築的プロムナード」

というコンセプト。

80年以上前ものとは思えない

モダンで洗練された建物です。





ル・コルビュジェ

ピロティの使用によって実現した

「空中に浮かぶボックス」!

コルビュジェは

「家は何も妨げずにオブジェのように芝生の上に置かれている」

と言っています。



この感動を

いつか再び誰かと共有したい!

そんな思いでサヴォア邸を後にしました。

う~ん、

なんとも幸せなひとときでした~!



このサヴォア邸は、パリからRERで40分+歩くこと15分。

建築やインテリア空間に興味がある方は

是非に訪れてみてください。
(注: 月曜休です)



それでは、

フランス便りはまだまだ続きます!

お楽しみに。


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