こんにちは(^^)

 

今朝からうちのワンちゃんの様子がちょっとおかしいのです。

しきりに耳を振ってる。

発赤も異臭も濃もない。

 

中に何か入ったのかな。

食欲はすごくあるからいいんだけど。

明日も続いたら病院に連れていきます。



 

さて今回は

日本ゲシュタルト療法学会前理事長の百武さんの

著書で紹介されている家族連鎖のパターンの事例について

書いてみます。

 

百武さんの本には

自分がワークしたいろんな事例が書かれていて

それを読むことでゲシュタルト療法がどんなものか

少しうかがえるのではないでしょうか?

ある30代の男性が百武さんのセッションを受けた。

その人は会社や交友関係などでは優しく穏やかな性格なのだが、

妻と娘に対しては感情的になり

怒鳴り散らしてしまうことについて悩んでいた。

 

あるとき娘を怒鳴りつけ、

「怒りん坊のお父さんなんか嫌い!」

と叫ばれてしまった。

 

彼はその言葉に予想外に強く動揺した。

なぜならその言葉は、

彼が子供時代に母親に対して

「本当は言いたかった言葉」

だったからだ。

 

彼の母親は穏やかな父にいつも怒りをぶつけており、

彼は心の中で

「怒りん坊のお母さんなんか嫌いだ!」

と繰り返し叫んでいたのだ。

つまり彼は幼い頃に母親が自分の子供にやっていたことを、

そのまま受け付いで自分の妻と娘に対して行ってしまっていた。

 

さらに、次のセッションには彼の母親が一緒にやってきた。

母親も自分が怒りの感情をコントロールできず、

夫を怒鳴りつけてしまうことを辛いと感じていた。

 

そこで、夫の代役を一人選び、

その人に向かって

「あなた、なにしてるの!!」

と怒鳴ってもらった。

 

母親は怒りつつ泣声になった。

 

なぜ怒りと一緒に悲しみの感情が湧くのかに興味をもち、

母親を夫の代役に背中を向けて同じように怒鳴ってもらった。

 

夫の代役に背を向けた状態で

「あなた!なにしてるの!」

と怒鳴った瞬間に、

母親は「あっ、分かった!」と叫んだ。

 

母親は心の奥では、

自分の夫を怒鳴っていたのではなかった。

彼女は幼い頃に、

自分の母(つまり男性からみると祖母)を

家で怒鳴りつける自分の父(男性からみると祖父)に、

「お父さんやめて!」

と言いたかったのだ。

 

「言いたかったけれど言えなかったこと」

「やりたかったけれどずっとやれなかったこと」

というのは「未解決の問題」「未完了の感情」として

人の心にずっと残り続けてしまう。

 

母は子供のころに

「自分が大人になったら母親の代わりに父に怒ってやる」

と誓って成長した。

 

ところが実際に自分が成長する頃には祖父は穏やかになり、

母本人もそのようなことを誓っていたことは忘れてしまっていた。

 

しかし母本人が徐々に年齢を重ね、

自分の夫がかつての父と同じくらいの年齢になったときに

幼少のころに誓った「未完了の怒り」が、

父の代わりに夫に向けて放出されてしまったのだ。

 

祖父から母へ、母から息子へ、

そして息子からその娘へと、

未完了の感情が代送りで連鎖してしまっていたのだ。

 

本人たちはそのことに気づかず、

それぞれが「自分の性格をなんとかしたい」と悩んでいた。

 

今回は、相談者の娘さんが3代目にしてはじめて、

言葉に出して「お父さんなんか嫌い!」と言えたことで、

「未完了の感情」の連鎖が逆向きに流れ、問題が俎上に上がった。

未解決の問題、未完了の感情は、
親から子、子からまたその子へと無意識に受け継がれてしまう・・・

 



百武さんのワークショップ、残席2名となりました。

 

参加者になかなか手に入らない

この本プレゼントします(^^)

 

■日時: 2017年8月11日(祝) 10:00〜17:00

 

■場所: 福岡市博多区冷泉町4-12、2階

             櫛田神社表参道   鳥居からすぐ

             地下鉄 祇園駅 2番出口から徒歩2分

 

■お問い合わせ・お申込み :

https://ws.formzu.net/fgen/S93417604/

 

■主催: gemestone~心理・発達・能力開発研究所~

■共催: GNF ゲシュタルトネットワーク福岡