遺伝子を折る。 | わたしあさ。旅ジャンキー。

遺伝子を折る。

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駅そばの路上で二人の男性が千羽鶴を、というのを募っていた。ナガサキヒロシマ関連であった。
あちこち見かけるが、何故か今宵はくっきりと、素通りできなかった。
何が何に関わるきっかけになるのかはわからない。
気になったら、ひっかかったら、向かい合ってみやれ。
無関係、無縁とは言い切れない。日本人であるまえに、母さんの子。母さんは長崎出身である。そしてそのじぃちゃんばあちゃんは長崎に住んでいる。
その遺伝子がここにある。
手のひらに収まる大きさの折り紙で鶴を作る。無情に折る。誰かの為には折れなかった。いるとしたら、この遺伝子。折り終えると、それはあたいの親指の爪の大きさに近づいていた。
名前を書いて、黒い帽子を被った男性に手渡す。
そして10分ほど、取り留めのないことを筆談で話した。
よくわからないが通学路だしまた来る。と言い残し、自分でもはっきりと認識できない存在のまま駅に向かった。
又、寄っていこう。
又、何も想わないで折ろう。
あの場の何に惹かれたのかは、わからない。
自分の中の何が動いたのかもわからない。
あるとしたらやはり遺伝子しかない。何度も言う。遺伝子遺伝子遺伝子。遺伝子は何を勃発させるのか。
一度惹かれたら問答無用で体当たりするべきである。