193.「天の国にロイヤル・キングがいません」 | 御言 missing link

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 メシヤがアダム家庭を復帰するためには、天使長家庭の基台がなければなりません。しかも、その基台はメシヤが生まれる以前に造られていなければなりません。天使長がメシヤ誕生前に準備する最も理想的な形は、父母の基台と傍系の子女を中心とする十二支派からなる国家基台です。ただし、30歳までに天使長家庭を中心とする最小限の氏族の基台があれば、メシヤは31歳の時にその基台の上で氏族のメシヤの位置に立つことができるわけです。この基台をもつことができなかったのが、2000年前のイエス様であり、文先生でした。「氏族メシヤ」とはこのような原理的背景を持って語られた言葉だったと考えられます。

「それでは、メシヤの所願とは何でしょうか。自分が犠牲になっても父母の立場へ進むことです。そのためには、代わりに蕩減しなければなりません。必ずアダムとエバを中心として、蕩減法が展開されるのです。その責任は誰にあるのかと言えばアダムにあるのです。それ故に、アダムはエバを探すために、相対を探すために来るのです。相対を誤って探した時は、犠牲になるのです。それで、イエス様は家庭を探し求めようとしたのです。 家庭を探す前に誰を探さなければならないかといえば、天使長を探さなければなりません。天使長を屈服させなければなりません。神様が万物を創造されるときに、協助した天使長がいたように、万物を支配することのできる息子が現れたならば、そこには勝利した天使長がいなければならないのです。イエス様の時に、この地上で勝利した天使長型の代表者は洗礼ヨハネでした。」(祝福72号 P83 「我が家庭の行く道」 前編 1971年8月28日 清平修練所)

 イエス様と文先生は同じメシヤの使命を持ちながらも、その環境は大きく異なっていました。イエス様は、ヤコブの勝利圏の上で形成された善の天使長の血統を中心とする歴史的な基台(縦的基台)と、リベカ、タマルの勝利圏を引き継いだマリヤの心情の基台(横的基台)の上で誕生されました。
 神様は本来、メシヤをイスラエルの十二支派編成を中心として形成される国家的基台の上に送ろうとされていました。その国家的基台がサウル、ダビデ、ソロモンの三代を経て造られたイスラエル統一王国でした。本来、この国は、十二支派が完全に一つになった上で、その周辺に存在するエサウやイシマエルの子孫たちによって形成されたアラブの国々を吸収し、さらには東洋文明をも吸収して、一つの大きな文明圏を築くはずでした。それはあくまでも神様への信仰を第一とする精神的な文明圏でした。そして物質文明を形成したギリシャ・ローマ文明とアベル・カインの関係をなし、この精神文明と物質文明を一つにした基台の上で、イエス様によって復帰されるはずであったアダム家庭が地上国を完成するように予定されていたのでした。
 アフリカに大文明を築いたエジプトは当時のエバ国家の使命をもっていたと考えられます。ソロモン王の妻がエジプトの王妃であったことから、イスラエル統一王国とエジプトは姻戚関係にあったことがわかります。このような摂理的基台をイエス様の時代までに完成するためには、イスラエル十二支派がどのようなことがあっても一つにならなければなりませんでした。
 しかしイスラエル十二支派は、バアル・アシラに仕え、本来の神様を不信し、最終的には国まで失い、バビロンに国民全員が捕囚・連行されたのでした。やがてペルシャによって解放され、エルサレムに帰還しましたが、その後も他国の属国となり続け、イエス様誕生時にはローマの属国となり、国の基台を造ることはできず、なんとかユダ族を中心とした民族の基台を残すにとどまっていたのでした。そのイスラエルの歴史が果たすことができなかったことを、一時に蕩減復帰する立場にザカリヤ家庭とヨセフ家庭と洗礼ヨハネが立てられていました。
 文先生は、ザカリヤ家庭とヨセフ家庭の父母の基台をホームチャーチと呼び、洗礼ヨハネを中心としたユダヤ教二世によって編成される十二支派の基台を氏族と表現されたのでした。この基台は、イエス様にとって復帰されたエデンの園と同じ意味をもちます。イエス様は第二のアダムとして現れ、復帰された三天使長(ザカリヤ・ヨセフ・洗礼ヨハネ)と三代のエバ(エリサベツ・マリヤ・洗礼ヨハネの妹)の基台によって形成されるエデンの園(ホームチャーチ)で、16 歳を超えた17歳の時に女性の天使長(エリサベツとマリヤ)の協助を受けて新婦(洗礼ヨハネの妹)を復帰し、子羊の婚宴を成すはずでした。 また、洗礼ヨハネの家庭とイエス様の家庭が一つになって、ザカリヤの子供であるイエス様をヨセフ家庭が育てたように、今度は洗礼ヨハネ家庭がイエス様の直系の子女を養育して、自分の家庭から生まれてくる女性の子女と結婚させる責任がありました。そして、二代かけてカイン・アベルの怨讐圏を超え、三代目の孫の誕生によって三代王権を完成するようになっていました。
 さらには、洗礼ヨハネはエリヤの蕩減復帰をする立場でしたから、ユダヤ教二世を中心として新たに十二支派編成をしなければなりませんでした。洗礼ヨハネ自身はその中心に立ち、祭司長の位置でイエス様家庭に侍り、十二支派を指導し、十二支派は、イエス家庭から生まれてくる直系の子女を預かり育てていかなければならなかったのでした。
 そして真の父母の位置に立ったイエス様が31歳の時に、そのような原理的公式によって編成された氏族の前に氏族のメシヤとして立つことができるはずでした。
 さらに40歳の時には三代目の直系の孫が誕生するはずでした。この孫は、二代にわたるカイン・アベルが蕩減復帰された立場に立ち、讒訴条件を完全に清算した立場に立ちます。 
 そしてイエス様60歳の時にこの孫の結婚式が成されることによって、三代目に二代の怨讐圏を超えた家庭が現れるようになります。この時に四大心情圏と三代王権の公式が成就され、地上にアダム家庭という中心家庭が立ち、神様が実体をもって地上に顕現することができるようになるはずでした。
 したがって、三代で形成されるアダム家庭の位置に立つ中心家庭は、天使長家庭とアダム家庭というカイン・アベルの共同体を伴って現れるようになります。 文先生は、この共同体内で成されるその後の結婚のことを、家庭内・親族内での結婚と言い、同時に、国を象徴する実子同士の結婚という意味から国際結婚と言われたのでした。

「さあ、ですから、ここで何かといえば、天の国にロイヤル・キングがいません。天の皇族を満たさなければなりません。 民族的ではありません。世界的です。ですから、先生の後孫も、孫の時には国際結婚を大々的に奨励するのです。今まではできないというのです。アダム家庭は三代です。三代が血統的に収拾されなければなりません。ほかの所には相対がいないのです。自分の家族同士するのです。そのようにしようとすれば、今後、皆さんの目的が何かといえば、自分の家庭の血統が、今、結婚したすべての父母たちが一番苦労した人を救ってあげるのです。この世から見れば、悲惨なそのような人、一番苦労した人たちの子女を婿として結んでいっているのです。尻込みをして安楽な人たちはすべて脱落するのです。完全に純潔を守る家庭なのです。血統をきれいにし、そうして、純潔を守る家庭、そうでありながら自分のすべてを、家庭全体を投入して忘れようとしなければならないのです。そのようになれば、あの世に行けば、天の皇族になるのです。地上で編成していくのです。原理がそうです。霊界ではなされないのです。天の皇族圏をこの世で、イエス様のように投入して忘れて、血を流しながら越えようといいながら、死を覚悟し、殉教することのできる過程を経なければならないのです。
 西暦2000年になれば幼稚園から中高等学校、大学まで、教育機関を完全に備えるように、早く準備をしなければならないのです。サタン世界の険悪な浸透を受け得る環境を、早く守らなければならないのです。(拍手)
 考えてみなさい。世界的な家庭が破壊され、先進国家であるほど義父、継母が、だんだん増えていくというのが統計的な結果なので、先進国家の文化圏とどのように隔離させるかという問題を考えなければなりません。
 ですから、先生の家庭も遠からずアメリカから撤収しようと思います。ここが子供たちを育てる所ですか?(違います)。 天使長一人いても堕落することを心配して、神様が注意したのに、この堕落した天使長がうようよとしています。フリーセックス、ホモ、レズビアン、たばこ、アルコール、麻薬……。 先生の子供たちは事実。アメリカに連れてこないでおこうとしたのです。連れてきてからは、アメリカの食口たちとも会えないようにしようとしたのに、一緒に暮らしているので、その影響を受けるのです。堕落した天使長は、環境ではないでしょうか? それゆえ、サタンはフリーセックスをするのです。フリーセックスは本来の家庭にはありません。天によるセックスは、絶対的なものです。」
(ファミリー96/10 P41~42  天地父母と完全一体家庭時代  1996年8月4日 ベルベディア)

「イエス様がヨセフとザカリヤの家庭を中心として、氏族メシヤ圏において勝利すべきだったのに、洗礼ヨハネが侍ることができなかったのです。洗礼ヨハネがカインの立場であり、イエス様がアベルの立場なのです。堕落の時に、カイン圏天使長がアダムの妹を奪っていったので、蕩減復帰原則によって、アベルが洗礼ヨハネの妹を奪ってこなければならないのです。なぜそれができなかったというと、親族関係で結婚することは、ユダヤ教が、イスラエル歴史が法的に歓迎しなかったからです。
 このように、親近関係が最も近づいた歴史的な一時があったのです。今日のアメリカも、最後の終点期を迎えて、そのようになっているのです。そこで方向を天に変えるべきなのに、サタンに引っ張られていって、今日フリーセックスになり、破壊圏に落ちてしまったのです。そこからいかに回るか? それには原理を知らなければ回れません。今や家庭が恐ろしい所です。家庭を中心としてすべてを失ったので、再び家庭を中心として、すべてを探してこなければなりません。」
(ファミリー93/9 P29 日本人特別修練会における御言 1993年4月16日 ベルベディア)

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