平成27年5月1日
H病院系列のPETセンターにて「PET-CT検査」実施
『PET-CT検査』
どんな検査?
「PET-CT検査とは、病巣部の機能を速やかに診断する「PET画像」と細かな位置情報を検出する「CT画像」がひとつになった検査システムです。
従来のPET検査より、病巣の発見、診断能力が格段に高まり、注目を集めているシステムです。
PET検査とCT検査を別々で行わずに、一連の流れで行うので、検査の時間差による病巣の進行のズレを防ぐことが可能です。高精度な画像診断により、精密な治療計画や手術計画に利用することができます。」
:関西ろうさい病院Webサイトより
PET-CT検査のメリット
「がんの早期発見これまでの検査では発見が難しかった「がん」の位置や形、広がりを高精度に確認できます。安全で痛みもない痛みは最初の静脈注射だけ(通常の注射と同じ程度です)。検査中に動くことはできませんが、痛みや苦痛はほとんどありません。また、検査薬(FDG)による微量の放射被ばくはありますが、CT検査より少ない量で、人体にはほとんど問題がありません。一度に全身の検査が可能臓器ごとではなく一度にほぼ全身を検査することが可能です。短時間で検査終了検査薬を注射してから1時間の安静後、検査台に30分間横になっていただくだけです。受付から終了までは約2~3時間と短時間です。」
:関西ろうさい病院Webサイトより
PET-CT検査については、どういうものか噂に聞いていたのと、事前に分かりやすいパンフレットを病院からもらっていたこともありイメージしやすかったです。
検査に係る費用についてなんですが、PET-CT検査の場合、一定の要件を満たさないと保険適用とならないという特徴があります。
具体的には、既にがんとして治療を受けている方や、がんの疑いがある方が必要に応じて医師の紹介により検査を行う場合は保険適用となりますが、単にがんの検査を目的に健康診断として行う場合は保険適用とならず全額自己負担となります。
PET-CT検査は、病院や検査センターが費用を自由に設定できる自由診療となっていますが、おおむね費用全額で10万円程度のようです。
私の場合は、がんの疑いがあり医師の紹介により行う場合に該当するので、保険適用になり3割負担、すなわち3万円弱の費用負担で済みました。
ちなみに支払いは、検査当日の前払い制でした(笑)
受付と支払いを済ませ、大まかな流れを説明された後、検査着に着替える。
事前に500mlペットボトルの水を渡され、検査が開始するまでを目処に飲みきってくださいとのこと。
検査室はセンターの地下に配置されていました。
「FDG」という検査薬を、何やら大掛かりな機械を使用し注射。
その後、リクライニングチェアーがある静養室に移動し、1時間ほど安静にする。
なんでもこの間に喋ったり、動いたりすると検査結果などに影響するとのこと。
…名前を呼ばれ起床。
静養室のリクライニングチェアーが心地よく、いつの間にか意識が飛んでいました。
トイレを済ませ検査室へ
検査は通常のCT検査とほぼ同じでしたが、検査時間が30分程度とCT検査よりも長かったです。
事前に500mlペットボトルの水を飲みきっていたこともあり、再び尿意が…検査終了まで尿意と戦っていました。
検査後は再び静養室にて30分程安静にし終了。
PET-CT検査は、お金に余裕があるのなら是非受けたほうが良いと思います。
なにしろ、脳や膀胱等一部の臓器を除いた全身の怪しい箇所が一目瞭然になるのですから。
ただ、健康診断で10万円の費用負担は、一般的な家庭では躊躇しますよね…。
この日は、家族同伴のもと検査結果に基づいた説明の予定日。
大まかな診断が出るであろう運命の日でもあります。
15:00より説明の予定だったので14:00頃に家族(母親、職場の同僚でもある姉のような存在の従姉)と合流。
合流後は、雑談しながらリラックスしていたのですが、前日(4月30日)に俳優の今井雅之さんが末期がんであることを記者会見にて明かしたことから、テレビがそのことを報道しはじめ、なんともいえない雰囲気に…。
もはや現在の自分にとっては他人事ではないのに、ただ今井さんの顔つきの変化ぶりに驚いていただけでした。
なんというか、自分はがんかもしれないということに対して、いまいち現実感がない。
でも、自分なりに想定される病気は調べました。
…肺癌…胸腺腫…胸腺がん…サルコイドーシス…結核等
どれもこれも厄介そうなものばかりです。
そしてついに呼ばれました。
意外と冷静な自分。
O医師
「申し訳ありません。ご家族に来ていただきあれなんですが、実はCTガイド下肺生検の病理検査の結果が未だ出ていないんですよ…なので今日は現在までの検査結果の報告になります」
ここで、胸部レントゲン写真やCT画像を示しながらこれまでの経緯を先生から家族へ説明。
家族にとっては、はじめて見る画像…衝撃的だったでしょう…
次に検査報告
O医師
「気管支鏡検査では特に問題がありませんでした。」
私の心の中
「まじか!!肺癌の可能性が多少下がったと見ていいのか!?」
O医師
「MRI検査においても頭部への影響はありませんでした。」
私の心の中
「!!!」
O医師
「次に今日受けてもらったPET-CT検査ですが…(画像を示し)…確かに縦隔付近に集積があります。でもこれは、炎症でも集積されるので直ちに悪いものとは言い切れません。」
私の心の中
「集積…真っ赤じゃん…」
O医師
「今日報告できるのはここまでです。CTガイド下肺生検の病理検査の結果が来週には出るので、申し訳ありませんがゴールデンウィーク後の8日に改めて来院ください」
ということで運命の日が来週になってしまいました…。
彼女にも報告。
ちなみに彼女は別病院の看護師なんです。しかも呼吸器病棟の…。
普段から肺がん等に苦しむ患者に接したり、知識がある分とても心配していたでしょう…申し訳ない。
皆がモヤモヤしたままゴールデンウィークを過ごすことに…。
つづく
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