第七の詩



中世の王・領主を怖れさせ サバトがよみがえる


やがては超常なる能力が姿をあらわすであろう


欧州では 手にするは尊敬 頬にするは挨拶


あるところに行われると 彼は驚愕するであろう





MMRハシモト(以下ハシモト) 「なんだかコワい詩ですね・・・」


MMRトマル(以下トマル) 「これは地獄をあらわしたものですよ。日本と同じように中世ヨーロッパでは地獄は怖れられてきました。王や領主も怖がるものといったら、地獄しかありませんって」


MMRタナカ(以下タナカ) 「『やがては超常なる能力が姿をあらわすであろう』というのは、『エクソシスト』のように、悪霊にとりつかれた状態をいうのかな?」


トマル 「『手にするは尊敬 頬にするはあいさつ』って、地獄世界の何かのオキテなんじゃないですか?」


タナカ 「とすると、地獄を題材にして、冷酷でどSな主人公が結構ウケているあのマンガか?」


トマル 「そうですよ! TVアニメ化も決まった、あの作品です!」



               アニメが待ち遠しいその作品とは、これだ!




タナカ 「でもあのマンガには閻魔大王がでてくるんだぜ。舞台は日本だから中世ヨーロッパとは関係ないよ。しかもこの閻魔大王が頼りなくて、いつもアタフタしてて親しみが持てるんだ。結構、エンタメ色の強いマンガだよ」


トマル、少しムッとして、


トマル 「じゃあ、他に『中世の王・領主を怖れさせ』たものを考えましょうよ」


ハシモト 「当時のヨーロッパの国々は、強大な軍事力を誇るイスラム諸国と争っていたから、異教徒なんかの文化の違う集団かな?」


トマル 「『超常なる能力』というから、占星術や黒魔術、錬金術なのかな?」


タナカ 「む?・・・魔術? そうか!」


トマル 「タナカさん、何に気づいたんですか?」


タナカ 「オレたちは疲れていたのか? この猛暑にやられていたのか? 一番大事なキーワードのことを忘れていたんだ」


トマル 「何ですか、それは!?」


タナカ 「『サバト』だよ」


ハシモト 「サバト?」


タナカ 「『サバト』とは『魔女』のことなんだ」


トマル、拍子抜けして、


トマル 「なにかと思ったら、今度はオカルトですか。しかも魔女とされた女性のほとんどが濡れ衣だったという話じゃないですか」


タナカ 「確かに魔女を実在と考えるとオカルトになる。しかし、『白雪姫』や『ヘンゼルとグレーテル』のように童話の中のキャラクターとして考えたらどうか?」


どうやらタナカの中でコペルニクス的発想の転換が起きているようだった!


タナカ 「これは全く対極にあるラブな話ではないだろうか?」


トマルハシモト 「ええ~っ、ラブ!?」


タナカ 「『手にするは尊敬 頬にするは挨拶』ってわかるか?」


ハシモト 「あ、キスですね!」



 

 魔女とキス、白雪姫と●人のこびと。これらが示す作品とはこれだ!!




トマル 「なるほど。主人公の男はその思いがけない能力に驚愕するわけだ」


タナカ 「この詩には、驚くべきシンクロニシティーが存在する」


トマルハシモト 「なんだってー!!」


タナカ 「オレたちが今回この詩に出会ってしまったタイミングだよ」


トマル 「あ! TVドラマの第2話が土曜日に放送されます」


ハシモト 「最新単行本も16日に発売されます」


タナカ 「しかもそれは、電子書籍でも同時配信される。先週ドラマを見逃した人は時間がないから電子書籍で、重要な第1話を読んでおこう」


トマル 「でも、『超常なる能力』にボクたちが目をつけたのは、いい線いっていたわけだ。なにしろ主人公たちは超常現象研究部に所属しているんだから」


ハシモト 「MMRの高校生版ですね」



トマル 「さて・・・」

ハシモト 「とうとう・・・」

タナカ 「次が最後の詩だ」



だが、その詩には思いがけないことが予言されているとは、知るよしもないMMR隊員たちであった。