第四の詩



トラックは次なる禁断の地へと向かう


表裏をなすものが 千を超えるものたちを支配する


天国と地獄もまた表裏


最後の審判で奇跡は起こるか




MMRトマル(以下トマル) 「なんだか禅問答みたいなところがある詩ですね」


MMRタナカ(以下タナカ) 「禅といえば仏教だ。あのマンガをさしているんじゃないか?」


トマル 「テレビでも放映されてますし、その可能性がありますよ!」




                  その作品とはこれだ!

 


タナカ 「しかし、この作品はギャグ的要素が強くて、『天国と地獄』や『最後の審判』などという終末的な恐怖感がない」


トマル 「そうですね。よくみると『トラック』と『天国と地獄』という言葉もなんか無茶な組み合わせな詩ですよね」


タナカ 「そうだ。その点がこの詩を難解にしている原因だ。これは非常に解読が難しいぞ」


トマル 「・・・」


タナカ 「・・・」




しばらく考え込む二人。 が、連日の予言解読作業の疲れと、この暑さのせいで、二人は次第にオカシクなっていき、現実逃避していく。


トマル 「天国っていいところだろうなあ。半裸の美女が何人もボクの周りにはべっていて、みずみずしい果物もいっぱいで・・・」


タナカ 「オレはスイカが好きだから、たらふく食べたいよ。もちろん美女たちも!」


トマル 「エロいなあ~、タナカさん。そんなんじゃ天国いけませんよ」


タナカ 「イヤ、オレは絶対に天国にいく。なんなら今から一緒に行く?」


トマル 「ああ、いいですね! 連れていってくださいヨ!」



そのとき、ハシモトが、


「ちょっと、2人ともふざけるなっつーの!!」


と、モノサシで机をピシャリとたたいた!


タナカトマル 「・・・」


ハシモト、なにごともなかったように、


「で、この『トラック』とか『天国と地獄』はどう解釈したらいいんでしょうね?」


タナカトマル 「ハ・・・ハシモトさん、いま一瞬キャラが変わった・・・」


タナカ 「ハッ!」


トマル 「アッ!」


タナカトマルの中にあるM的な性癖が何かを敏感に感じとった。


トマル 「ハシモトさん、これかけてみて!」


と、自分のメガネをさしだす。


タナカ 「もう一回、机をたたいてみてドキドキ


ハシモト 「え?」と不思議そうにメガネをかけて、


      「こうですか?」と再び机をピシャリとたたいた。


タナカ 「これだ!」


トマル 「何のシーンかわかりましたね」


タナカ 「表裏をなすものとは、あのことだったんだ!」


トマル 「つまり、この予言はあの作品をあらわしていたんですね」



 予言されていた作品とはこれだ!!


タナカ 「『トラックは次なる禁断の地へと向かう』とはマンガ家の平本先生のことを暗示していたんだ。『トラック』とは前作『アゴなしゲンとオレ物語』の主人公がトラッカーだったこと、『次なる禁断の地』とは、今ヤングマガジンで連載中のこの作品を執筆したことをあらわしている」


トマル 「このマンガでは、少数の男たちが裏生徒会なる組織に監視・隔離され『地獄』のような日々を送っているが、知恵をしぼって女子生徒と交流をはかり『天国』のような体験を目指すところが見どころですね」


タナカ 「ぜひ、全巻カンタンにそろえられる電子書籍で読んでみてください」




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