東京に戻ってきた。


ボストンを出る直前の一週間は、
卒業式と引越しってなんだかどったばったしてた。

そんなバタバタな中、用事で外出すると、何人もクラスメートや知り合いに会った。

学校からハーバードスクエアの往復のほんの15分の間に、10人に出会ったり。笑

いつもなら急いでいたら「あ。元気!じゃね!」とハグやキスをする程度だったのに、もう「これがきちんと話せる最後のタイミングかも知れない」ってお互い思うからか、ついつい立ち止まって長話。

私は「もともといた東京に戻る」感覚だけど、
皆からしたら「遠い東京へ行ってしまう」という感じ。
(もちろん、上海、香港、ソウルなど近場に行く友達もいるんだけど)


ビジネススクールでは、「2年間」という期間がきっちりと決まっているため、同じ友達との会話もその2年間のどのタイミングかによって変わる。

入学当初は
「あなたは何をしてきたの?どこから来たの?」
一学期が終わる頃には
「インターンシップどうする?冬休みはどこいくの?」
一年目が終わる頃には
「インターンシップどこでやるの?夏休みどこいくの?」

みたいな感じでお互いの近況をアップデートしていくんだけど、

最後の学期の春休み以降は、

「卒業後はなにするの?どこにいるの?」がメイン。
特に、「どこにいるの?」の質問は、それぞれがインターナショナルに散らばっていく海外のビジネススクールだからこそ。

同じアメリカ人でも、いろいろ。もちろんほとんどはアメリカに残る。
住んだことも殆ど無いのに、ブラジルのマッキンゼーにいく人もいるし、
もともといた投資ファンドでガツガツやるぜ!というニューヨーカーもいるし、
地元で政治家になるべく、テネシー州に帰った人もいる。
…とはいえアメリカ広いから。
(SFとNYなんて凄く遠いよね。)

世界すべてを「働くマーケット」として見ているから、
卒業後どの都市・国で働きたいか?
っていうのは就活の時に必ずみんなちゃんと考える。

卒業前にHBS彼氏ができた女の子は、カリフォルニアに戻る予定だったのを辞め、
急遽彼に合わせてニューヨークの仕事を見つけた。
ずっとアジアで働いてきたフランス人の男の子は、某フランス系ラグジュアリー会社からかなり楽しそうなポジションを貰っていたのに、直前でそれを辞退した。理由は、「今誰と会うかは大事だ。アジアに行くよりも、NYで色んな人に囲まれてネットワーキングしたい」から。

どんな仕事をするかもとっても重要だけど、
どこに生活の拠点を置くかというのも、どんな人生を送るかに大きく影響する。

私はアメリカに二年間いって、quality of lifeについて考えさせられる機会がものすごく多くなったんだけど、そういった地理的な要素もQOLに大きく響くよね。

いろんな点で、魅力的なマーケットは海外にもたくさんあるし、私も私の夫も、海外に出ることは厭わないつもり。


なんて色んなことを考えながら、私達夫婦は日本・東京に戻ってまいりました。
ここに帰ってくることを、選びました。

Hello, again.