医師には、永住権申請を控えているため、万が一感染が認めら、VISAが却下された場合は、病院を訴えることも辞さないことを伝えました。
そして、別室で乳腺科の看護師の方から検査の説明を受け、1回目の検査をGW明けに受けるように予約して。

この時が4月、GWにクマさんに会いに行くドキドキ・ワクワク中の出来事でした。

どうしてこんなことに…ひどく落ち込み、涙もしました。
でも、クマさんには言えませんでした…どうしても言えませんでした…。

それからGWを迎え、渡米をし、しばらくしてから病院へ足を運び、血液検査を行いました。
あの時同じ部屋で感染した可能性のある方たちの中でうるはは血液検査を受けたのが一番最後だったそうで、他の方全員、陰性だった、と伝えられ、うるはの結果は、保健所を通して通知が届く、とのことでした。

他の方の結果をその時点で病院側が把握していた、ということは、検査の結果が出るのにかかるのは恐らく数週間。
その間、あまり気にしないように意識しながら、日々を過ごしました。

でも、1ヶ月以上経っても、病院からも保健所からも音沙汰がありません。

流石におかしい、そう思い、病院に電話をし、乳腺科の看護師の方にその旨を連絡すると、伝えられたのが、『えっ!?まだ、結果届いていませんか!?すぐ、感染科に聞いてみます!』とのこと。
あとで折り返しの電話が入ったのですが、感染科の担当者と、保健所とのやり取りが上手くいっておらず、うるはに結果を伝え忘れていた、というのです。

「はい、そうですか」なんて、大人な対応は、私には出来ませんでした。

「病院で働いているあなた方にとって、こういった院内感染はひょっとすると珍しいことではないかもしれない、それでも、ただでさえなりたくて乳がんになった訳でもなく、『死』を身近に感じた患者が、どんな気持ちで日々生活しているのか、まして、安心を得るために、健康でいるために頼る病院で、こんな目にあい、それを『忘れていた』で済まされるのか、病院の体制・体質に失望した」と看護師の方に伝えました。
私の本心です。

看護師の方は冷静に対処し、謝罪の言葉を述べていました。

その後、感染科の担当者の方からも電話をいただいたのですが、謝罪の際に何と言えば良いのか分からなかったんでしょうか…薄笑いというか、苦笑いというか…そういうようなトーンの言葉で謝罪を伝えられました。

あまりに釈然としなかったため、それに関しては、そのようなトーンで謝罪されても、謝罪の意思は伝わらない、と、ハッキリ伝えさせていただきました。
本当に申し訳ない、と思っていたら、その想いが電話越しだったとしても伝わってくる、でも、あなたからは伝わってこない、と。

また、あなたたちにとっては、感染の有無を調べることは、一種の『作業』でしかないかもしれない、でも、それを待つ患者の立場になってみたらどうなのか?その患者があなたの家族だったら?子供だったら?それでもあなたは同じ態度で『忘れてた』を貫くのか…。
声は荒げていません、ただ、淡々と伝えました。

その後、再度病院を訪れ、呼吸器内科を受診する必要があり、受診しました。
でも、『受診』と行っても、ただ医師と一言・二言会話するだけで、聴診器を使ううんぬんの検査があった訳ではありません。
その一言・二言の為に、予約をしていたにも関わらず、1時間半以上待たされる始末…。

色んな意味で、医療に失望しました。
それでも、病気になったら、医療機関を頼らざるを得ない…この事実に矛盾と絶望を感じる日々が続きました。

あれから数か月が経ち、少し、自分の気持ちも落ち着き、この記事を書くことが出来ました。
でも、それでもこの事はクマさんには伝えていません…。
今回の出来事に対しては、この記事を書くと同時に、このモヤモヤはもう捨てます。

色々な想いが医療に対して、病院に対してありますが、所詮『人』なんですよね。
誤診もあれば、人的ミスもある…。
その事実を受け止めて、前に進みます。

暗い内容でしたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(+_+)