もう事が起こってから時間が経って、自分の中でも気持ちの整理がついたので、以前から書こうと思っていたことを書いてみます。

クマさんとの結婚が決まり、入籍をする前の2月、本来の外来予定よりも1ヶ月早く病院の予約をして、乳がんからの転移や新しいがんがないかどうかを、PET-CTにて検査するように、主治医にお願いしました。

主治医からは、「必要ない」と言われましたが、どうしても気になったので、お願いをして、検査することに。
そして、結果は「異常なし」とのことでした。

ここまでは、ブログに記事として書いていました。
でも実は、この先に信じられない展開がありました…。


「異常なし」の結果が出てしばらくした4月の中旬頃、知らない番号からの着信が。
折り返したところ、うるはがお世話になっている病院からでした。

内容は、うるはがPET-CTの検査を受けた日、他に5名程度の方が待合室にいたのですが、そのうちの1人の方が、結核だったため、感染しているかも分からないので、検査の手続きを始めるために、一度病院に来てくれ、という内容でした。
ちょうど、新しい苗字の印鑑をオーダーしている最中の出来事でした。

後日、病院を訪れるよう、予約をとり、病院へ向かいました。
主治医から一応の「詫び」があったものの、とてもやるせなく…。
実は、うるは自身、一人の女性の方がすごく咳込んでいることに、ちょっと違和感を感じていて。
あまりにゲホゲホされていたため、「何かしらのレントゲンも撮れないんじゃないの?」と思い、うるはの撮影をして下さった技師の方にも、そのように伝えたぐらい、本当に咳がひどくて。
乳がんの看護師の方にこの患者さんの撮影のGOサインを出された医師を聞いたところ、同じ乳腺科の、うるはの担当ではない医師の方でした。

この医師も、「まさか」という想いだったことでしょう。
正直、公共の場、例えば電車の中で結核の方がいた場合、同じ空気を吸っている可能性はあります。
それに、同じ場にいたからといって、必ず感染するわけではないですし、むしろ、感染の可能性は低い。
でも…。
健康であることを証明してもらいたくてお願いして受けた検査で、しかも高額な検査代も支払っている…ただでさえ、乳がんになって病気に関して敏感になっているのに、こんなことがあって良いのか…。

そしてさらに頭をよぎったのが、VISAのこと。
永住権を得るために、VISAの申請を来年しますが、病歴を書いたり、領事館が定める病院に行って、健康診断を受けることが必要になります。
この時に、結核などの感染症にかかったことのある人は、入国が認められず、VISAが却下されてしまう可能性が高い、ということ。

医療に失望した瞬間でした。

続きます。