マレ地区に集まれ! | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。penです。今週の場所は「マレ地区 Le Marais」をとりあげます。

マレ地区
 
雨上がりのマレの通り


これまでにも何度かここが舞台のエピソードがありました。セーヌ川右岸の3区と4区にまたがる由緒ある建物が多い一画です。

malais は「地、湿地」という意味で、このあたりは大昔は沼地だったということです。

きょうは子どもむけのWikipédia であるVikidiaの説明を読んでみました。きわめて平易、簡潔です。

Le Marais est le nom d'un quartier à Paris. On le situe dans les 3e et 4e arrondissements de la ville, entre l'Hôtel de Ville, la place de la Bastille, la station de métro Filles du calvaire et la Seine.

C'est un quartier ancien. Beaucoup de gens appartenant aux différentes minorités ethniques ou sociales y habitent : en particulier, on y trouve des communautés juive, chinoise et gay.
マレはパリの一画の名前です。3区と4区に位置し、市役所とバスティーユ広場のあいだにあります。最寄りの地下鉄駅は「フィーユ・ドゥ・カルヴェール」と「ラ・セーヌ」です。

ここは古い一画です。多くの異なるマイノリティーの民族や社会的階級の人がここに住んでいます。特に、ユダヤ系、中国系、ゲイのコミュニティーが目立ちます。





以前、ボージュ広場が舞台のエピソードのときにも書きましたが、ここは15世紀~17世紀は王侯貴族の住む場所だったのですが、17世紀末ごろからだんだんさびれていきました。

現在、このあたりは歴史的建造物が多く、古い街並みや、アーケードに入っているいろんなお店が人気のツーリストスポットです。1960年代後半から70年にかけて、パリで大規模な再開発がありまして、当時の文化大臣アンドレ・マルローの意向で、古い建物は基本的にそのままにして、修復をほどこしたり、まわりを小奇麗にしたそうです。

住民は労働者や芸術家が多く、またビデオの中でカミーユが言っていましたが、ゲイが多いそうです。解説によりますと、19世紀にユダヤ人が入り、第一次世界大戦後に中国系の人たちが入り、現在はゲイの一大コミュニティーがあるとのことです。

いわゆるふつうの社会からちょっとはみだした人たちが作り上げる一種独特の非日常な雰囲気があるらしいです。


View Larger Map 38 rue de Rivoli 75004 Paris


こちらはカミーユがジャムセッションに行ったお店、Cave Du 38riv'のプロモーションビデオ。

バックに流れる音楽がライブハウスとあわない気がしますが、けっこう広くて、セミナーや結婚式のレセプションなど、多目的に利用されているようです。



またコンサートはジャズだけでなく、クラシックやシャンソンもあり、お芝居も上演されています。ちなみにRiv’ はなんの略だろうと思っていたのですが、ホームページにarRiv’とあるので、もしかしたらarrivéで、到着地というような意味合いで使っているのでしょうか。


最後までお付き合いありがとうございました。
次回の「今週の場所」の記事でまたお会いしましょう。

pen