サンミッシェルの噴水に打たれて | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。penです。



火曜日(一日遅れ)は今週の場所。きょうは冒頭、Camilleがお話をしている広場にあるサンミッシェルの噴水 La Fontaine Saint Michelをとりあげます。

では、ツーリストむけのサイトの説明を読んでみます。

住所は Place Saint-Michel、75005 PARIS

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同じ名前の公園の中にあります。

La fontaine Saint Michel est située dans l’angle entre le boulevard Saint-Michel et la Place Saint-André-des-Arts.
サンミッシェルの噴水はサンミッシェル大通りと、サンタンドレデアール広場のあいだの角にある。



Cette fontaine représentant l’archange Michel terrassant le Diable évoque la lutte du Bien contre le Mal. Elle a été commandée par Haussmann sous Napoléon III.
この噴水は大天使ミカエルが悪魔をこらしめており、善と悪の戦いを表している。ナポレオン三世時代に、オスマンの指揮によって作られた。

Fontaine Saint-MIchel




☆豆知識☆

■ l’archange Michel 大天使ミカエル
ユダヤ教、キリスト教における天使の一人。天使長。ユダヤ教では天軍の総司令官とみなされ、キリスト教では悪魔の軍勢と戦う天使軍の長としてあがめられました。

また戦争や災難のときに現れ、キリスト教徒の危機を救うという信仰から、出現物語が各地で伝承されており、記念の聖堂、修道院などが建てられています。

特にローマ・カトリックとギリシア正教で人気。イスラム教でも信仰を擁護する大天使としてミカエルとして登場。

噴水のスライドです。3分39秒


■ Georges-Eugène Haussmann ジョルジュ・オスマン
19世紀フランスの政治家。1853年から1870年までセーヌ県知事。その在任中に皇帝ナポレオン3世とともにパリ市街の怒涛の改造計画を推進。現在のパリ市街の原型を作り、近代化に貢献しました。

たとえば、現在は最高級住宅街であるらしいシテ島は以前は貧民街でしたが、橋や道路を作り、雰囲気を一気によくしました。


■ ナポレオン3世(1808-1873)
フランス第二共和国の大統領→第二帝政の皇帝
ナポレオン・ボナパルトの弟の息子ですが、生まれたころはブルボン家の復古王政だったので、国を追われます。いろいろあって(七月王政時代に陰謀を企み、失敗し獄中にいました))1848年、二月革命で七月王政が倒れ、臨時政府が成立したのをチャンスととらえ、パリ入り。大統領に当選。

当選したのはおじさんの威光でしょうが、それなりに有能だったらしく、1852年に国民投票で皇帝となります。そのあとまたいろいろあって、普仏戦争に負けて、一旦は捕虜となりましたが、イギリスに亡命して晩年を送りました。


それでは、次回の「今週の場所」でお会いしましょう。

※ソース:ブリタニカ国際百科事典