第16話 サン・マロ その1 | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。penです。金曜日(一日遅れ)はレトロな「虎と小鳥のフランス日記」。

きょうは第16話 サン・マロです。

サン・マロはブルターニュ(Bretagne)地方にある港町で夏のリゾートにとても人気のある場所です。
前の記事に登場したモン・サン=ミシェルの近くにあり、観光ツアーなどですとモン・サン=ミシェル→サン・マロというコースが多いです。

教材は去年の夏撮影されたものです。
Camilleのおばあさんが夏は毎年サン・マロで過ごすと聞きました。


■夏場はTGVの直行便がパリから出ており所要時間3時間(ふだんはレンヌまで2時間、そこでローカル線に乗り換え)

TGVはテージェーヴェーと読みます。
Train à grande vitesse の略でフランスの新幹線です。
penのフランス語日記 Ameba出張所-TGV



■エメラルド海岸と呼ばれる海。この日はお天気がよくなかったのでなんとなく寒々としています。
penのフランス語日記 Ameba出張所-plage




■イギリス海峡に面しているサン・マロは海賊の街として知られています。16世紀に corsaire (コルセール)と呼ばれる、王さまの許可を得て、敵国の商戦を略奪する海賊で栄えたのです。
そのおかげで、17世紀はフランス随一の港町になりました。
penのフランス語日記 Ameba出張所-corsaire




■こちらは中世の名残のある旧市街。シックな雰囲気が人気です。Camilleはセーターに長パンツ姿です。寒かったのでしょう。
penのフランス語日記 Ameba出張所-ville




■サン・ヴァンサン大聖堂(la cathédrale Saint-Vincent)です。
penのフランス語日記 Ameba出張所-cathedrale





■サン・マロ生まれの偉人を二人あげておきます。

ジャック・カルティエ Jacques Cartier(1491-1557) 
国王の命令で、16世紀にサン・マロから北米に航海し、今のセントローレンス川にたどりつき、そのあたりをケベックと名付けたとされている人物。
このことから、カナダのケベック州はフランス語圏になりました。
薔薇の名前になっています。

penのフランス語日記 Ameba出張所-ジャック・カルティエ




フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン 
François-René de Chateaubriand (1768-1848)
元貴族。政治家で作家。「アタラ」と「ルネ」という作品が有名で(読んだことないですけど)、フランスのロマン主義の父と呼ばれています。

以前、「虎と小鳥のフランス日記」でロマン派美術館の回(サイドバーにサンプルあり)をやりました時、ロマン主義について先生が熱を入れて解説されたので、受講生の中ににわかにロマン主義ファンが増えた(ような気がした)ことがありました。

サン・マロで生まれ、少年のころは海や湖の見えるコンブール城で孤独な毎日を送り、革命によって貴族ではなくなり、そのあとアメリカに行ったり、イギリスやドイツに亡命したり、パリから追放されたり、波乱の人生でした。

お墓はサン・マロにあり、この肖像画もサン・マロ美術館にあります。
こちらはステーキの名前になっています。シャトーブリアンのおかかえの料理人が工夫したステーキの焼き方だからなんだそうです。

penのフランス語日記 Ameba出張所-シャトーブリアン





■ 最後にサン・マロの美しい景色をおさめた動画を見つけましたのではっておきます。約3分です。





・・・ サン・マロ編、来週のその2に続きます。



☆こちらでディクテなど書いています。
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