光の如く
詩:mkw41
格別(おぼろげ)に輝く月さえ
こころなし いとわびしく霞む
現実(うつつ)の果てに... 嗚呼...
あぢきなし 此ノ世のコトハリ
見渡せば 覆い尽くす 雲が
銀（シロカネ）の景色黒く染めて
あたりは 静かに ざわめく
渾沌(まろか)に渦巻く苛立ち溢れて
大地を揺るがし乱れる
天地(あめつち)を従え降り立つ
古(いにしえ)の神崇めて祈り捧げた
時代は儚く全て音を立て崩れ
消える…
巡りめく季節(おりふし)数えて
いさむ鼓動 誘(いざな)ふ 天の方へ
あえしらう 悪事(ヒガゴト) 討つべくと
虚ろに夜明(あかつき)見上げた
一心不乱に斬り裂く闇夜に
希望は眩しく煌く
空高く舞い散る光の欠片集め繋がれた
未来目指して輝け！
浮世の闇に咲く花蹴散らし進め！
― ひさかたの天路(あまじ)と向こうて
是か非か闇斬り裂かん光...
将来(のち)の栄光の為、立ち上がれ！若き者よ…
光の如く！ ―
荒んだ光景(アリサマ)
薄れ行く意識
霞んだ傷跡...目醒メテ！
空を裂く雷槌轟け
立ち上がれ夢と共に『光の如く』
輝き導け受け継がれる魂よ
永久に...
やがて来る終幕恐れず
将来(さき)を行く運命(さだめ)の中
見上げた夜空に輝く月には
ひとつの翳りなどなく照らす
現実(うつつ)の果てを... 嗚呼...