覚え書きあれこれ

覚え書きあれこれ

記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

りくりゅうファンの皆様、ロンバルディア杯の応援、お疲れ様でした。

 

二日近く遅れて、FS観戦に関する記事を書いていますが、しっかりとリアルタイムでライストを駆使しフォローしていましたよ!

 

オークビル現地時間の9月15日午前8時前にはPCの前に陣取って、りくりゅうの出番に備えて待機しておりました。

 

5月にモントリオールのマリーフランス・デュブルイユ先生のところで2週間ほどかけて振り付けてもらったフリーのプログラム。曲はベンジャミン・クレメンタインの「アディオス」がメインで、途中に別の曲が挟まれ、また元の曲に戻っています。

 

かつてネイサン・チェンが滑った「ネメシス」も同じアーティストの曲ですが、リズミカルなパーカッションをイメージしながらピアノを演奏しているのだそうです。

 

以下の動画ではクレメンタイン氏が、「アディオス」のイントロがどのようにして生まれたのかを実演付きで説明しています。(フェイスブックの投稿なのでうまく貼り付けられるか自信がないのですが、ご参考になれば)

 

 

 

 

 

 

歌詞に関しては特に最初の部分でちょっと難解なところもあるので、私もいちいち意味を考えながら聴いているわけじゃないんですが、

 

メッセージ的にはインパクトがあって、タイトルのとおり「何かに決別を告げる」みたいな意味であることは明らかですよね。

 

昔の自分を振り返り、今のままではいけないから誰も待たずに列車に飛び乗ってしまった。でも「過去には過ちもあったけれど、それなくして今日の自分はないのだから、後悔はしていない」というくだりもあります。

 

サビ部分では

 

僕自身の決断

僕自身の決断

だから得る教訓も僕のもの

そしてこれからの方向性を決めるのも僕

 

と繰り返されていますが、

 

私が一番好きな箇所は後半で、

 

 

Lest the trees cease breathing
Lest the bees cease breeding
And all the salts in the dead sea
Ferment to honey

木々が呼吸するのを止め

ミツバチが繁殖するのを止め

死海の塩がすべて発酵して蜂蜜に変わるまで

 

 

というところから、再びあの「ダンダララッ、ダンダララッ」というリズミカルなピアノが聞こえて来て

 

 

Until then, I will be forever chasing
Chasing
Chasing it all
to the very end

その時まで、僕はずっと追いかけて、追いかけて、

追いかけるんだ、お終いが来るまで

 

 

特に

 

「チェーイシン、チェーイシン、チェエエエエエエエエーイシニト~オ~オ~オ~」

 

とベンジャミンさんが大きく声を上げて行くところで、まあ、何を追いかけてるのか(夢?理想?成功?)は分かんないけど、ただただ最初このプログラムを見た時思わず「カッコええ~」と言いながら身震いしてた自分がいました。

 

 

と、言いつつ

 

 

タイトルの「Adios」はさておいて、別に歌詞の内容はスペインと(もフラメンコとも)関係ないんですよね?

 

でもマリーフランス先生のイメージとしては、りくりゅうのために「スペイン風」の動きをほんの少し取り入れて、二人にちょっと大人っぽい物語を演じさせたかったのでしょう。

 

衣装も彼女の提案したイメージを元に創られています。

 

私は最初の、木原選手が「パン、パンッ!」と手を叩くジェスチャーがすごく粋だな、と思っていて、フランスなどで「さっ、これでお終い!」(あるいは「手を切る」みたいな?)という意味で使う手振りかな、と理解しています。

 

今後、りくりゅうご本人達からプログラムの解釈について語られるかも知れませんが、大まかなストーリーラインとしては「最初は男性の方が女性に冷たくしているんだけれど、最後は女性の思い通りになる」みたいなどんでん返しの展開かな、と思っています。

 

今後、もっとその物語が明確になっていくでしょうから、楽しみに待ちたいですね。

 

さて、この日の演技について、ですが、すでに書いた通り、SPよりも先に創られただけあって、細部にわたってのコレオグラフィーが丁寧に演じられていたように思いました。

 

本当に盛りだくさんで、手や腕の動作、「見得を切る」みたいな顔や首の振り方、緩急の付け方が今までのプログラムと比べてとても細かい。だからこそ演じる方も大変なのでしょう。

 

少しでも音楽に遅れることができないので、攻めの姿勢を崩せないのだけど、かと言って焦って前のめりになってもダメ。これは難しいですよね。

 

いいぞいいぞ、このまま後半も突っ走れ、と思っているところに皆さまご存知の木原選手の転倒。あれにはビックリしました。

 

またもやイアフォンを着けて、一人きりでの鑑賞だったので、

 

「グワッ!!」

 

と画面の前で大声で叫んだ私に、長男のお嫁さんが心配して書斎のドア付近から

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

と聞いてくれました。

 

(「大丈夫、大丈夫」と言いつつも、鬼のような形相でスクリーンに見入る姑を、彼女はどう思ったでしょうか。)

 

しかし、懸命に立ち上がってすぐに演技に戻る二人。そして最後まで滑り切りました。エンディングのポーズはとても凝っているだけに、見せ場であり、よく合わせたなあ、と感動。

 

頑張った、頑張った。

 

 

腰の辺りを強打した木原選手を三浦選手がひどく心配していましたね。昨シーズンの怪我のことが頭をよぎったのかも知れません。

 

でもその後の報道によると「打撲」であって、深刻な怪我ではなさそう、ということだったので安心しました。

 

ただ、皆様もきっと経験があるでしょうが、打撲ってどんだけ痛いのか。

 

カナダの冬は歩道が凍結して、油断するとスッテンコロリンと尻もちをつくことが多い。私もこれまで二度ほどやらかしていますが、一度は肘を、もう一度は左腰を、思いっきり打って悶絶しました。

 

その瞬間も痛いけれど、時間が経つにつれてどんどん酷くなっていく。一番痛いのは二日後辺りかも知れません。内出血を伴ったりしたらその光景に自分でも怖くなります。

 

まあ、ということで木原選手も、帰りの飛行機なんかけっこう辛かったかも?でもまさか氷枕を座席に敷くわけにも行かなかったでしょうから、長時間のフライトを我慢して帰って来たことでしょう。お疲れさまでした!

 

 

スコアや結果は、この9月の時点での大会ですから、あまり気にしても仕方がない。転倒さえなければ、フリーでは逆転していたと思いますが、タラレバはご法度ですからね。イタリアのコンティ&マチ―組、おめでとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

でもスケアメまで4種間ほどある時間をかけて、りくりゅうが二つの新しいプログラムをしっかり仕上げて来るのは間違いない。

 

それにブルーノさんも以前、言っていましたが、プログラムはシーズンを通して徐々に育てて行くものなので、今が完成形ではないことは我々も分かっています。大会を重ねるにつれ、どこがどう変わっていくのか、を比較するのもファンの楽しみの一つですよね?

 

私はあまり細かいところを捉えるのが得意じゃないので、また何か気が付いたことがあればぜひ、教えてください。

 

りくりゅうの演技をご覧になった方々の感想はSNSでもちょくちょく、チェックしています。皆さん、よく見ていらっしゃるなあ、といつも感心していますので、これからもたくさんの意見が出て来ることを期待しています。

 

さ、今週はさえルカがトルコでJGPの二戦目に出場します。ブルーノ先生はイタリアからドイツ経由で向かっていますので、JGP大会のキスクラで久しぶりに彼の姿が見れるのも嬉しいですね。

 

さえちゃん、ルーカス君、応援してるぞ~!