英国メディアの10日付の報道として、新華ニュースが伝えた。
元NSA(米国国家安全保障局)職員だったエドワード・スノーデン氏(ロシアに亡命)が、
「iPhoneの電源を切っても、NSAの職員がマイクを通じて盗聴することができる」
と暴露した情報が、正しかったことが証明されたという。
かなり深刻なセキュリティの問題だが、果たして本当なのか。
同通信によると、
米国ロサンゼルスのハードウェアエンジニアが、以下のように語ったという。
「ある技術を利用すれば、iPhoneをあたかも電源が切れているかのように見せかけ、
実際は省電力モードの状態にすることで、
ユーザーが知らず知らずのうちに盗聴・監視されているという状態を作り出すことができる。
iPhoneのディスプレイ表示は当然オフ表示になっておりボタンも反応しないため、
ユーザーにとってはなかなかその盗聴・監視モードに入っていることに気付かない」
この機能は、アプリをインストールする形でこの技術をiPhoneに埋め込むことができ、
インターネットまたは携帯電話で活用できるという。
どのようなアプリなのは言及がなく、まったくわからないが、
自動的に個人情報を収集するアプリが当たり前の現在、
何ができたとしても驚くような話ではないのかもしれない。
けれど、もしも普通に使うようなアプリに盗聴の機能が仕込まれていたら、
いつでもどこでも、iPhoneを持っている個人を監視することが可能となる。
オーウェルが書いた、監視社会の恐怖を描いた『1984』どころではない。
アップルのコメントもないため、確認できないが、検証が必要だ。