さて、第一話に行ってみたいと思います。
今回のテーマは「クソ鳴き」についてです。

実戦譜から見て行きましょう。実際は少し違ったかもしれませんが…
第二東風荘 オーラス西家トップ目 ドラ北 
2着目とは約2000点の差 2巡目にてこの牌姿

12468m46p1599s南西

ここからいきなり5mチーしました。

128m46p599s南西 456mチー

4順目あたりに上家から切られた3mもチー

8m46p599s西  123mチー 456mチー

そしてそのさらに3巡後に切られた5p これもチー

8m599s 456pチー 123mチー 456mチー

9巡目くらいに9mを引いてイッツーの聴牌になりました。

89m99s 456pチー 123mチー 456mチー

いかがでしょうか?立派な聴牌でしょう?
結果はあがれず親に連荘されてしまいましたが…

このような仕掛けはオーラストップ目であれば個人的には当然だという認識があります。
456鳴き三色、マンズ鳴きイッツー、南や西の後々付けも可能ですが、
スピードがまるで足りない。
バラバラであれば、手役の可能性を色々持たせながら仕掛けて、
せめて倍速でアガリに向かうべきであると考えます。

遠い後々付け、鳴き三色、鳴きイッツー…
これらが個人的には第二東風荘2000試合弱で何度も役に立っているのにもかかわらず、
ほとんどその技術が語られることもなかったのは何故なのかと疑問に思い、
私はこのクソ仕掛けの実験を行っております。


役牌バックなどは、何でも鳴く「汚らしい」麻雀を打つ下手特有のもの…
という昔からの偏見は根強い一方、
現代は、上手い人が効果的に使う技という認識に変わってきているのではないしょうか。

例にあげたクソ仕掛けはともかくとして(笑)、現代麻雀は速攻全盛の時代です。
メンゼンで最速の聴牌を組む技術とならび、
上手く仕掛けてアガりに向かう技術も欠かせません

このブログは、その「仕掛け」だけを取り扱った異色のものになると思います。