今日TVである先生の特集がくまれていた。
<プロフィール>
中村仁一
1940年長野県生まれ。
社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長、医師。
京都大学医学部卒業。
財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より現職。
70歳を超えてなお現役の医師。
取材を受け始めてすぐ
レポーターに飲み物を差し出した。
私はこの光景に衝撃を覚えた。
中村医師:「あまりやらないんだけどね、飲んでみて」
レポーター:「これは何ですか?」
中村医師:「点滴だよ」
レポーター:「え?飲んでいいんですか?」
ゴクゴク・・・
レポーター:「うす~い砂糖水ですね。ちょっと塩気があるかなぁという感じ」
中村医師:「点滴を打てば良くなると思うでしょ、点滴はそんなものですよ」
面白い事をする先生だな~と思って見入ってしまった。
自ら現役の医師をしながら医療とかかわるなとはどういう事なのか。
高齢者で抗ガン剤や放射線治療を行わないで
そのまま放置した場合
末期ガンになったとしても
一般的に言われている
壮絶な痛みや壮絶な苦しみが到来することなく
静かに、旅立つ・・
ということが著書に書かれている。
中村医師は
70人前後のそういった患者さんを
診ているが・・
壮絶なる痛み苦しみに襲われる患者さんは
いなかった・・と断言している・・
これは人間の脳に備わっている成分が関わっているのだ。
B-エンドルフィン(脳内モルヒネ)という成分が
人間には備わっていて、これで痛み・苦しみが
良い気分に変わりスーッと自然死に導くという。
延命治療の過酷な現実を語った。
<食べないから死ぬのではなく
「死ぬ時」が来たから食べないのだ>
命の灯が消えようとしているというのは
もう要らない、と体が言っているのだ。
医療は必要な時は必要
しかし死ぬことだけをずるずると先延ばしにする
延命治療はお勧めしない。
死にゆく自然の過程を邪魔してはいけない。
そう語る中村医師の目はニコニコ笑いながらも
何かを語りかけていた。
中村医師は最後に一言付け加えた。
生活習慣病が病院に来れば治ると思う患者と
治らないと思って診断する医師
その矛盾に長年苦しんできました。
医療費が毎年1兆円ずつ増えている現実に目を向けなければ。
これは私たちMJSCも問題視しているところです。
自分の生活習慣で悪くしてしまった体は
自分の力で改善していかなくては。
医師がなんとかしてくれるのではなく
自分でなんとかしなくちゃいけないんです。
下記チェック項目にあなたはいくつ該当しますか?
□ちょっと具合が悪くなるとすぐ医者にかかる
□医者にかかった以上、薬をもらわないと気が済まない
□病名がつかないと不安
□病気は注射を打った方が良くなる
□外科の教授は手術がうまい
中村医師はチェックが少ない方が良いとしています。