前回から引き続いてのエントリーです。
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現在、日本の小麦の自給率は10%以下です。大半が輸入。
日本は世界でも第四位の小麦輸入大国です(FAOSTAT/2007年)。
そしてその半分以上の小麦を仕入れている先がアメリカです。
日本がパンを食べるようになった歴史にはアメリカが大きく影響を与えてきたのです。
二度に渡る世界大戦中、アメリカはほとんど本土攻撃を受けませんでした。
それによって国内の農業も安定して成長することができました。
一方、ヨーローッパでは戦禍に見舞われ、食糧が不足していました。
またアジアの戦線でも深刻な食糧不足が起き、世界的な大きな食糧の需要が生まれました。
その需要を満たしたのが、アメリカ。
アメリカでは農業の大規模化、機械化、効率化を勧め、膨大な食糧の需要に応えられるように農業が発展を遂げました。
アメリカの食糧で世界中が支えられたのです。
しかし、1945年に戦争が終わると、状況は一変します。
アジアでは戦いが終わり、兵士たちの食糧が必要なくなり、ヨーローッパでは農業の復興とともに、食糧を自国でまかなえるように回復したのです。
これによりアメリカは困ったことになりました。
それまで大量にお金を投資し、大量に農産物を作り、大量に輸出していましたが、需要がぽっかりとなくなってしまったのです。
すでにこのシステムはうまく回っていたので、今さら必要とされる食糧が減るとアメリカの農業は大ダメージを被ることになります。
この事態によってアメリカは大量の小麦をはじめとする農産物の在庫を抱えることになり、頭を悩ませることになります。
麦は米に比べて傷みが早いので、早急な対応策が求められました。
窮地に陥ったアメリカ。
この後どうやってこの状況を打開したのでしょうか。
次回、アメリカが取った起死回生の打開策に迫りたいと思います。
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