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須成宵祭「巻藁船」の提灯 です。このblogで何度も紹介させていただいている水郷 地元のお祭「須成祭」が、1月20日、文化庁文化審議会から文部科学大臣に対し国重要無形民俗文化財への指定を答申しました。

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毎年7月の「稚児定め」から10月下旬の「棚下し」まで約100日間にわたり多くの祭事が執り行われることから別名「須成百日祭」と云われています。

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期間中、須成地区の神社境内や蟹江川を舞台に数多くの祭事が執り行われます。上3枚の写真は、若衆がご神体となる葭を刈りに蟹江川を下っていく「葭刈」行事です。

葭刈行事で刈り取られた葭は束ねられ、4本の御神葭様として祭文殿に供えられます。

 

水郷も10数年前に息子君が大太鼓(楽)の役目を務めた際に、親として祭に参加させていただきました。これは宵祭当日、禊ぎの時に雨が降らないよう多度神社の方に向かって参拝しているところです。

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約400年の伝統を誇り、とても優雅な車楽船行事です。特に巻藁船が登場する宵祭は堪らなく素敵です。

 

水郷も巻藁船内から御葭橋が上がるのを拝見しましたが、その優雅さを実感させられました。こればかりは祭船に乗船しないと体験できませんね。

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宵祭と朝祭両日だけのために作られた跳ね橋(巻き上げ橋)の御葭橋を祭船が通過する際には仕掛け花火 なども拝見できますよ。

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地元の方々を始め蟹江川堤防沿いには、夕涼みがてら多くの方が祭見物に出掛けられています。

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巻藁船へ乗船する前に須成公民館で奏でる祭囃子、須成神社境内で奉納される神子太鼓なども見応えあります。

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須成神社、そして隣接する龍照院境内には多くの夜店が建ち並び祭見物の方で大賑わいです。

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夜店見物は楽しいですよね。金魚すくい、まさに夏の風物詩です。その横の玉子煎餅、食べてみたいですよ。

こちらは翌日に行われる朝祭の車楽船全景です。車楽船の屋台には桜花・梅花と一緒にイザナギ・イザナミ二尊(諾册二尊<高砂人形>)が備え付けられています。

 

祭役・稚児一行は、天王橋手前で車楽船を下船し、須成神社へと向かいます。

神社拝殿の中で「天王囃子」を一曲奏楽します。朝祭で一番のメイン行事ですね。

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その一方、葭刈から始まる御神葭行事は、内容が素朴でも見応えがありますよ。

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朝祭翌日早朝に執り行われる神葭流しなどは、とても神秘的で魅力ある行事です。

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神葭流しの行事から約1週間後、神社境内に御神葭様を祀る棚上げが行われ、この行事から約70日の間、地域住民の方が参加して御神葭様をお祀りします。

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先程も紹介しましたが、祭船が巻き上げ橋「御葭橋」を通過する際が、一番祭気分の盛り上がる見せ場だと思います。

 

 

 

 

 

今年は、国重要無形民俗文化財指定を機会に祭や地域文化伝承の機運が盛り上がるかも知れませんね。これも楽しみの一つとなりそうです。なお、指定の名称は「須成祭の車楽船行事と神葭流し」とされていますが、公開期日は「毎年7月から10月下旬」とされ、「須成百日祭」一連の行事がすべて指定に包括されています。須成祭の内容や由来については、過去記事に収録されていますので、関心のある方はご覧くださいね。

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その前にもう一つの楽しみ、近鉄ハイキング「酒蔵みてある記」が2月12日(日)に開催されます。蟹江ガイドボランティア歴史文化夢案内人の方から当日のポスターをいただきました。

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当日は須成地区にある山田酒造さんの酒蔵が開放されます。試飲などが楽しみなところですね。

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恒例の新選組 パレード も開催されるようです。今年は名古屋 新撰組 同好会の方も多く参加されるとのことですよ。

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このパレードは須成神社・龍照院境内を出発し、区内にある信長街道を約1㎞程度南下して山田酒造さんまで行われます。

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一般の方も参加できるので是非パレードに応募してみましょう。

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冬はハイキングで酒蔵巡りを楽しみ、夏は須成祭見物にお越しくださいね。