なんともど派手な電車 が近鉄蟹江駅に停車していました。。これが最近流行のラッピング電車というものらしいです。。名古屋 行き急行ということで通勤・通学される多くの方がこの電車へと。。水郷はその反対側のホームで中川行き急行を待っておりました。本日は近鉄電車を利用して大阪 まで。

 

平成14年3月から近鉄蟹江駅は急行停車駅へと昇格しました。名古屋へと行く分にはあまり所要時間の変化はありませんが、三重県方面へと行く場合には随分便利になりましたよ。。一度名古屋へ行って特急・急行を利用するか、普通で弥富へ急行に行き乗り換えて桑名に出る必要がありましたからね。。急行が蟹江駅に到着しました。桑名までこの急行にお世話になります。蟹江を出る時には離れていたJR関西 線とは弥富町付近から並行するようになります。木曽川鉄橋ではJR電車と競争状態。。もっとも相手にその気があるのか、無いのかはわかりませんが。。(^^;)。。

 

桑名で特急に乗り換えます。難波行き特急がホームに近づいてきました。名阪ノンストップ特急(名阪甲特急)はご存知アーバンライナーですが、主要駅に停車する特急(名阪乙特急)はこのようなタイプ。。ホームを通過して初めて2階建てのビスタ・カーⅢであることに気が付きましたよ。。2階建て電車のビスタカー、学生の頃には憧れでしたよね。。残念ながら喫煙車は最後部車両ということで。。2階建て部分には乗れませんでした。。電車に乗って車内販売をまっていましたが、どうやら廃止されたようですね。。一杯のコーヒーを楽しみにしていたのですが、残念!!

あっという間に三重県の県庁所在地津駅に到着。津市は江戸時代は藤堂30万石の城下町として栄えた町です。古くは「安濃津」と呼ばれていました。平清盛 の父平忠盛の出生地もこのあたりにあるようです。日本で一番短い「つ」の駅名でも有名ですよね。。県庁所在地と言うことか、ここで多くのビジネスマン の方々が降りていかれました。 車内は随分空席が目立つようになりました。

 

津を出発、久居を通過したあと伊勢中川駅手前から短絡線を利用して名古屋線から大阪線へと特急列車は進みます。そして伊勢平野から布引の山々がそびえる山間部へと。。

車窓から見えてきたのは青山 高原にある風力発電の風車です。Jetさんのblogでも紹介されていましたよ。。曇っているので見晴らしが少し悪いのが残念ですね。

 

私鉄最長のトンネル 「青山トンネル」を通過して到着したのが名張駅です。この町は、探偵 小説家の大家江戸川乱歩 の生誕の地として有名ですよ。。昨年は、蟹江町出身の探偵小説家小酒井不木との関係で随分とお世話になりました。。何かミステリー文庫を近々建設するらしいですね。。さて、特急列車は伊賀から一山越えて大和盆地へと入りました。そして見えてきたのが大和三山の一つ「耳成山」。。大和盆地の真ん中にポツリと一つそびえ立っています。まるでピラミッドのような見事な三角の形をした山ですね。。

 

間もなく特急列車は「大和八木駅」へとすべり込みました。この駅は京都・奈良や吉野方面への乗換駅として近鉄線の重要な駅として有名です。また近くには江戸時代からの町並みが残っている地区でも特に有名な駅ですよ。。水郷も学生時代からこの駅で奈良や明日香へと向かうためによく乗り換えました。。反対ホームには、鳥羽行きの新型特急ACEが到着しました。

八木駅を発車後、一山越えて信貴山の西側に沿って進みながら到着したのが近鉄本社がある上本町駅。難波駅へと延長されるまで長らくこの駅が近鉄の西の玄関の役割を果たしてきました。

 

上本町六丁目にあることから、この界隈を「上六」とみなさんは言っているようですね。。蟹江駅から約2時間と20分程で上本町に到着。ゆったりとした感じで車窓の旅前半を楽しまさせていただきましたが。。外に出ると大阪も名古屋に劣らず寒かったですよ。。(*_*)。。

(後編へと続く)