2007年須成祭は、昨日に引き続き本日「朝祭」が執行されました。それにしても今日は一段と暑くなりましたね。もうグッタリです。それでも神社及び祭役員皆さんが総出で宵祭終了後の午前0時から巻藁船から朝祭の車楽(だんじり)船へと船の飾りを変えるために奮闘されていました。午前4時に飾り付けが完了されたそうです。さて、朝祭は。。
午前9時に祭宿となっている蟹江町大字須成区の公民館に集合。そこから祭役員と稚児を始めとする一行は飾橋まで行列しました。
飾り橋到着後、直ちに車楽船に乗船して祭囃子を奏でます。
午前9時30分過ぎに飾橋を出発、祭囃子を奏でながら御葭橋に向かいます。
やがて御葭橋の近くに到着しました。昨日同様、御葭橋が跳ね上がります。
1年で2日間、祭のために跳ね上がる橋「御葭橋」です。
車楽船全景です。 車楽船の屋台には桜花・梅花と一緒にイザナギ・イザナミ二尊(諾册二尊<高砂人形>)が備え付けられれています。
桜花・梅花
諾册二尊(高砂人形)
船の中はこのような雰囲気です。お供の方たちが祭囃子の稚児たちに団扇で扇いでいました。。船内といえやはり暑いですよね。。
車楽船「御葭橋」通過
御葭橋を通過した車楽船は一路天王橋を目指します。それにしても絵巻物を見るようで優雅ですね。
やがて天王橋に到着。宵祭程ではありませんが多くの方が出迎えていましたよ。
須成神社境内
天王橋到着後、船から稚児一行が上陸します。そして鼓笛保存会による神子太鼓により境内へと向かいます。
一行は、拝殿前にて村三役に出迎えを受けます。
御神葭様
出迎えを受けた後、拝殿内の御神葭様と祭三役の前で天王囃子を一曲奏でます。
天王囃子が終わる頃、車楽船周辺 では「投げ花」行事が行われていました。若衆がまずは御神酒を口に含んで霧状に桜花に吹きかけます。
その後飾り付けられている桜花と梅花の枝を折って見物の方々へと次々へと投げつけられました。この花を捕って家に飾ると一年無病息災、家に雷が落ちないという縁起物になるとのことで、見物されている方が競って奪い合っていました。
祭囃子を終えた一行は再び車楽船へと戻りました。その後朝祭の神事が厳かに執り行われました。
村三役を先頭に、神主、来賓の方々の行列が境内へと入場されました。
神事も無事終了しました。これで須成祭の主行事である宵祭、朝祭が終了しました。午後からは役員総出で、祭船を撤去する「山おろし」が行われて、再び普段の静かな町の姿へと戻ったようです。でも、これからも明日から10月まで、約78日間にわたる「神葭神事」が行われます。別名「蟹江須成100日祭」とも云われています。とても長期にわたる伝統 ある祭ですね。