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「国府宮はだか祭」が執り行われることで有名な稲沢市「尾張大國霊神社(国府宮)」です。

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本日は休日をいただきました。朝は冷え込みましたが、日中は久々に穏やかになるとの予報なので稲沢市の国府宮に出掛けることにしました。本年は息子君の厄年にあたり、国府宮でご祈祷を受けることにしました。水郷も10年ほど前、厄除け祈願で3年間、この神社にお世話になりました。暖かくなってきた午前10時過ぎに蟹江を出発し稲沢市へと向かいました。約20分ほどで到着、神社西側にある駐車場に車を止めて境内へと向かいました。

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まずは御手洗い場で清めて参集所(社務所)の祈祷願い受付けへと向かいます。

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祈祷手続きを済ませて祈祷神事を行う社殿へと入りました。待ち時間は約20分ほど、祈祷は約10分程度で終了しました。例年、旧正月から節分・立春を経て厄除けを目的とした「はだか祭」が執り行われる2月にお邪魔すると受付は大渋滞 、祈祷を済ませるのに数時間待たないといけませんが、まだ時期が早いのですんなりとご祈祷を受けることができました。

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写真 は国府宮の拝殿です。現在国重要文化財に指定され、とても重厚さがある歴史的な建造物です。江戸時代初期の建物だそうです。その奥には本殿や祭文殿がありますがよく解りません。全体の建物形式は「尾張式(造)」と云うもので本殿、渡殿、祭文殿、東西の回廊、拝殿、楼門と並ぶと言う形式です。かつては熱田神宮も含めて尾張国の神社はこの形式で建物が配置されていたようです。熱田神宮については、明治以降に伊勢神宮 の形式に改められました。国府宮の由来については、尾張国府(国衙)が近くに置かれ同国の総社として尾張国司が祭祀した神社であることから「国府宮」と呼ばれるようになったとのことです 。

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国府宮の祭神は神社リーフレットによれば、「尾張大國霊神」で、尾張国(現愛知 県西部地域)人々の生活に直接関わる神様で、尾張国の総守護神、同地域の農商業守護の神、そして厄除けの神様とのことです。ですからこの地方の方は、この時期になると厄除けのために同神社で祈祷を受けることですよ。赤ちゃん のお詣りの祈祷も受ける方が多いです。

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その他 、境内の札所にはいろんな願いを書き込んだ絵馬があって、拝見していても面白かったです。

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来月22日に有名な「はだか祭」が執り行われます。正式には「儺追神事(なおいしんじ」と云い、毎年旧正月13日に行われています。拝殿はその中心的な行事が行われます。写真は拝殿横の儺追殿、はだか祭に前に神男達が身を清めるために三日三晩過ごし、祭当日の神事の場所として使用される建物です。

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こちらは神社楼門、室町時代前期に建立され、江戸時代正保3年(1645)に解体大修理が行われ、その際に上層が改造されたとのことです。拝殿同様、国重要文化財に指定されています。

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楼門から表通りに出てみます。先程の写真は南に向かって逆光となって今一つと言う感じでしたがこう見ると確かに堂々とした立派な建物です。

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快晴状態で青空が綺麗ですね。そして東(写真左)と西(写真西)に向かって撮影 を行いました。西方向には石造の大鳥居が見えました。祭当日、沿道は見物客で大混雑します。

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こちらは南方向、三の大鳥居に向かって撮影した物です。更にその奥にはかすかに二の大鳥居が見えます。両側に桜並木があり中央の通路は参道になっています。はだか祭の当日には両側に見物用の櫓が作り上げられます。そして参道から神社拝殿へと向かう神男を追いかけながら、上半身 はだかの男達がこの参道を練り歩きます。20年ほど前に当日お邪魔して祭の様子を見物しましたが、凄い人出でごった返していましたよ。今は、まだ1ヶ月も先の事ですからひっそりとした感じです。市民の皆さんがゆったりと散歩されていましたよ。

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間もなく祭に先立ちいろんな神事が執り行われます。各地域から大鏡餅の奉納もありますよ。この地方に春の訪れを知らせる祭事が「国府宮のはだか祭」です。まだまだ寒い日が続きそうですが、待ち遠しい限りです。