「砂糖菓子にリキュールをかけて」
甘い砂糖菓子に
害の無いリキュールをかけて
意味の無い言葉の羅列を消しましょう
亜麻色の琥珀をうなじに下げ
髪を結ってサバトに出掛けましょう
そう。
ここは魔女の集い。
殿方は樫の樹の扉より
入ることは出来ません
睦言も
ささやく事は出来ません
星の夜空駆けて
星雲を越えて
見つけ出そう月虹を
優しいオードトワレを耳たぶに馨らせて
くちづけを待ちましょうあの娘の蜜桃を。
オルゴールが奏でるのは
あの日の愛のプレリュード
けれど竪琴ももう高架に捧げ
十字を切ってグラスを傾けられている
白い衣装は赤く染まり
葡萄酒色の涙が頬を伝う朝に
帰りたいあの日々に
例え明日が来なくとも
例え祭(フェト)が済んでいても