来てくださってありがとうございます♪
「どうして自閉症ななってしまうのか?」
今回は、自閉症のルーツの豆知識です。
「自閉症」が世界的に認知されたのは、1943年です。
もう既に60年以上の時を経て、研究されてきていますが、
未だに確固たる原因は解明されていません。
何度もお話ししてきましたが、
自閉症は「先天性(生まれつき)の脳の機能不全」です。
決して、親の育て方や、愛情不足、生活環境、本人の性格など、
生後に関わってくることで発症する障がいではありません。
かつては、そのようなことが原因だとされていて、
「親の躾が悪い」 「母親の愛情不足や怠惰な育児のせいだ」と、
誤解や偏見を招いていた時代もあり、
その当時の親御さん達の苦しみは、
現在の自閉症児の保護者でさえ、計り知れないものだと感じています。
昨今では、一部のメディアなどにより、
多少は自閉症という障がいが世間に広まってきましたが、
「親の育て方のせいだ」という考えも、根強く残っていますし、
その誤解が解けていたとしても、まだまだ理解は浅く、
殆どの方が 「自閉症」という診断名から、
「自ら殻に閉じこもった心の病気」 「鬱病の一種」 「引きこもり」
だと思われているようです。
今も尚、自閉症について未解明な部分が多いのですが、
脳と神経系、つまり脳と脊髄を結んでいる神経の集合体、
「中枢神経系」に機能不全があることがわかってきました。
「中枢神経系」は、脳と身体の各部位を繋いでいて、
言葉、音、温度、痛み、味等の外部からのあらゆる情報を受け、
それらに適した指令を全身に送って、
生命維持をコントロールする重要な役割を担っています。
自閉症児は、この重要な中枢神経系に、
なんらかのトラブルが生じているために、
脳と身体の各部位との情報のやり取りが連携できずに、
身体が感じた通りの反応ができない、動きがきごちない、
指示通りにパッと動けない、温度に鈍感などの特徴がみられます。
そして、言葉を上手く使えない、同じ物を食べ続ける偏食、
極端な感覚過敏や、感覚鈍麻がみられるのも、
中枢神経系の機能不全の表れです。
では、なぜこのような脳の機能不全が起きてしまうのでしょうか?
現段階では 「妊娠中、或いは、出産時のトラブル」
または 「遺伝子の問題」等が考えられています。
と言えども、どちらも「原因の一部であろう」という程度の発表しかありません。
遺伝子については、
「自閉症の親から自閉症の子供が生まれる確率が、非常に高いこと」
「一卵性双生児の場合は、2人揃って自閉症になる確率が40~90%」
と、共に高確率なので、何らかの関わりがあるという説が出ています。
ですが 「健常の親から子供に遺伝することはない」
「二卵性双生児や、兄弟の場合は5~10%の低確率」
「自閉症の親の子供が自閉症だという確率も100%ではない」
ということも踏まえると、絶対的な確証はまだ掴めていないようです。
何十年も研究され続けてきても、
まだまだ不透明な部分が多い、自閉症という障がい。
この時代に、自閉症児の母となってしまった私達には、
現段階で整えられている福祉環境で、
適切な療育を続けていくしか道がない...というのが現状です。
それでも、現在行われている各療育方法で、
実際に自閉症児達が力を伸ばしているのも事実です。
障害特性、療育方法、子供に適した接し方...etc.
健常児を育てることの何百倍も勉強しなければならないことがあり、
年齢を重ねれば、手が離れていくわけではなく、
困りごとが移り変わっていくだけです。
ですが、大変だからこそ、
自閉症児の育児を生きがいにしているお母さんは、たくさんいます。
私自身も、常に自閉症の息子のことが頭から離れません。
得体のしれない自閉症...
目に見えない、中枢神経の機能不全...
謎に包まれた障がいを暗中模索しながら、子供の成長を見守る日々。
「息子が、どうして自閉症になったのか?」
きっと、私の人生が終わるまで、
解明できずにわからないままだと思います。
子供が自閉症だと診断されたばかりの頃は、
原因を追究することばかりに気持ちが向いてしまい、
無駄な時間を費やしてしまいがちです。
私だって、息子が自閉症になってしまった原因は知りたい。
でも、全てが解明されて知ったところで、自閉症が治癒するわけはなく、
息子は息子のまま。
ずっと自閉症の息子のまま。
私の大切な息子であることには、変わりありません。
「子供は、自閉症のまま大人になっていく」
このことを忘れずに、自閉症育児を見失うことなく、
情報に振り回されずに、納得した日々を送ってくださいね。
私も、そうありたいと、いつも思いながら過ごしています (*^ー^)ノ
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆ ゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
私の著書のご紹介をさせて頂きます。
~発達障害児 自閉症児のお母さん達へ~」
「どうして自閉症ななってしまうのか?」
今回は、自閉症のルーツの豆知識です。
「自閉症」が世界的に認知されたのは、1943年です。
もう既に60年以上の時を経て、研究されてきていますが、
未だに確固たる原因は解明されていません。
何度もお話ししてきましたが、
自閉症は「先天性(生まれつき)の脳の機能不全」です。
決して、親の育て方や、愛情不足、生活環境、本人の性格など、
生後に関わってくることで発症する障がいではありません。
かつては、そのようなことが原因だとされていて、
「親の躾が悪い」 「母親の愛情不足や怠惰な育児のせいだ」と、
誤解や偏見を招いていた時代もあり、
その当時の親御さん達の苦しみは、
現在の自閉症児の保護者でさえ、計り知れないものだと感じています。
昨今では、一部のメディアなどにより、
多少は自閉症という障がいが世間に広まってきましたが、
「親の育て方のせいだ」という考えも、根強く残っていますし、
その誤解が解けていたとしても、まだまだ理解は浅く、
殆どの方が 「自閉症」という診断名から、
「自ら殻に閉じこもった心の病気」 「鬱病の一種」 「引きこもり」
だと思われているようです。
今も尚、自閉症について未解明な部分が多いのですが、
脳と神経系、つまり脳と脊髄を結んでいる神経の集合体、
「中枢神経系」に機能不全があることがわかってきました。
「中枢神経系」は、脳と身体の各部位を繋いでいて、
言葉、音、温度、痛み、味等の外部からのあらゆる情報を受け、
それらに適した指令を全身に送って、
生命維持をコントロールする重要な役割を担っています。
自閉症児は、この重要な中枢神経系に、
なんらかのトラブルが生じているために、
脳と身体の各部位との情報のやり取りが連携できずに、
身体が感じた通りの反応ができない、動きがきごちない、
指示通りにパッと動けない、温度に鈍感などの特徴がみられます。
そして、言葉を上手く使えない、同じ物を食べ続ける偏食、
極端な感覚過敏や、感覚鈍麻がみられるのも、
中枢神経系の機能不全の表れです。
では、なぜこのような脳の機能不全が起きてしまうのでしょうか?
現段階では 「妊娠中、或いは、出産時のトラブル」
または 「遺伝子の問題」等が考えられています。
と言えども、どちらも「原因の一部であろう」という程度の発表しかありません。
遺伝子については、
「自閉症の親から自閉症の子供が生まれる確率が、非常に高いこと」
「一卵性双生児の場合は、2人揃って自閉症になる確率が40~90%」
と、共に高確率なので、何らかの関わりがあるという説が出ています。
ですが 「健常の親から子供に遺伝することはない」
「二卵性双生児や、兄弟の場合は5~10%の低確率」
「自閉症の親の子供が自閉症だという確率も100%ではない」
ということも踏まえると、絶対的な確証はまだ掴めていないようです。
何十年も研究され続けてきても、
まだまだ不透明な部分が多い、自閉症という障がい。
この時代に、自閉症児の母となってしまった私達には、
現段階で整えられている福祉環境で、
適切な療育を続けていくしか道がない...というのが現状です。
それでも、現在行われている各療育方法で、
実際に自閉症児達が力を伸ばしているのも事実です。
障害特性、療育方法、子供に適した接し方...etc.
健常児を育てることの何百倍も勉強しなければならないことがあり、
年齢を重ねれば、手が離れていくわけではなく、
困りごとが移り変わっていくだけです。
ですが、大変だからこそ、
自閉症児の育児を生きがいにしているお母さんは、たくさんいます。
私自身も、常に自閉症の息子のことが頭から離れません。
得体のしれない自閉症...
目に見えない、中枢神経の機能不全...
謎に包まれた障がいを暗中模索しながら、子供の成長を見守る日々。
「息子が、どうして自閉症になったのか?」
きっと、私の人生が終わるまで、
解明できずにわからないままだと思います。
子供が自閉症だと診断されたばかりの頃は、
原因を追究することばかりに気持ちが向いてしまい、
無駄な時間を費やしてしまいがちです。
私だって、息子が自閉症になってしまった原因は知りたい。
でも、全てが解明されて知ったところで、自閉症が治癒するわけはなく、
息子は息子のまま。
ずっと自閉症の息子のまま。
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