昨晩のチケット引き換えの際に

受付で渡してもらった「蔦屋書店」の袋には

このような品物が。。。




右下の文庫本サイズのモノ。

公式アートブックと称されてます。


山崎まさよしの楽曲作品すべてを、その一曲一曲の歌詞1フレーズと

永本冬森さんが手掛けた「山崎まさよし」のデッサンによって

頁が構成してあって、それらが集められたことで

あたかも一冊の詩集のように仕上げられております。



コレ、2000円(消費税別)の値段で蔦屋に並んでましたー。


頁をめくるとね。

デッサンに描かれたまさやんのお顔が

パラパラ漫画風に変化していくんですわ。

そう思えば、そんな風に見えなくもない~~



それと特製ボールペン。

メーカーは、永本さんご用達のPAILO。



更に、谷川俊太郎さんが山崎まさよし宛てに書かれた「詩」の

したためられたカードです。





この詩を、会場でまさやん自身が朗読してくれたのでした。

歌声はもちろん、絶品のツヤツヤがウリの殿でございますが

トークやインタビューとはまた違う、詩を朗読される際の

ちょいと「よそゆき」な語り声に関しても

なんつーか、アタシはソレだけをきっちりと化粧函に詰めて

おリボンを付け、どなたかに贈り物としてお届けしたいくらい

上等品であるなあ~~と、感激しまくりでありました。






ねえねえ。

今度はナレーションとかのお仕事、取って来てくださいよー!

向井クン~~~







谷川さんからプレゼントされた、詩はこれです。








谷川さんから贈られた言葉は

さらりとさりげなく、気取りもなくて

なのにぴっと核心に触れるようなところもあり。


それとなくヤワラカク、「言葉と音楽」がどうしても

相い容れなくなっていく先までも、暗示させられたり。




谷川さんが仰ってたのです。



「言葉は音楽に、常に恋心を抱いてる。」と。



「言葉って、音楽にはどうしてもかなわないから。

 音楽の方がいつも、言葉の上を行くんです。」





それを知っていながら、60年の長きにわたって

「言葉のみで表わせる世界」を、色々な手法で世に問うてらっしゃる

御年83歳の谷川俊太郎さん。





昨晩は、この詩人の醸し出す静かなオーラに

圧倒されまくってしまったわ。





遅まきながらアタシもこれから

谷川さんの詩集を色々と、読ませて頂こうと思いますです。




さて、

対談の中でまさやんが、ちょこっとだけ参照されてた

バッハとピアノの詩。





コレは、対談中におこなわれた一種の「ゲーム」で

何かの「お題」にかけて、お2人にアドリブで詩を作って貰う、といった

趣向のものでした。

そのひとつが「ピアノ」だったのね。




まさやんのご回答は


ギターは「女の身体みたいで抱きやすい」けれど

じゃあ、ピアノはナニに例えられるんだろう??と。





谷川さんのお母さまは、ピアノを弾かれておられた方だそうで

ご幼少の頃より、いつもピアノの音色が傍らにあって

なんだかそんな記憶も相まって、こんなにロマンチックで

またまたエロティックな詩が生まれたのか。




ともあれ、人間の身体に密着すべくデザインで作られてる

楽器というものはすべからく

どこかしら、官能的な姿かたちを有しているような

気もいたしますですね。





「ポルノ・バッハ」

ついさっきまでバッハを弾いていた指と
これはほんとに同じ指かい
ぼくのこいつはのびたりちぢんだり
ピアノとは似ても似つかぬ
こっけいな道具と言うしかなくて
こんなありきたりなものと
あの偉大なバッハがきみの柔い指先で
どんなふうにむすびつくのか
ぼくにはさっぱり解せないんだ
でもきみのものもぼくのものも
いまはむき出しの心臓のいろ
そのあたたかくなめらかな感触に
死ぬようにきりもなく甘えてゆくと
いつか血の透けて見える暗闇で
ぼくもひょっこりバッハに会えるのかな






。。。




この詩も、出来れば朗読して欲しかったわ。←絶対にムリだなにひひ