先月、尾道市の因島で小中合同のPTA教育講演会があり、そこでお話しをしました。

保護者だけでなく、先生方（教職員の皆さん）も多く参加してくださいました。

講演のテーマは、『強くやさしく育つために～親も子も笑顔になる子育て』でした。子育てのお話しでしたが、先生方は「教員の立場」で聴いてくださり、たくさんのうれしい感想をもらいました。たとえば……

◆一人ひとりの子どもは、たくさんの人に愛され、大切にされている存在であることをかみしめ、これからも教員として頑張りたいと思いました。

◆自己肯定感を高めること、話の聴き方、夢についてなど、大変役立つ内容でした。今後の指導に生かしていきたい。

◆子どものペースで、ありのままをしっかり受け止めてあげることが必要だと分かりました。

◆クラスを笑顔にさせる本当の意味がわかった気がします。

＜尾道市でのPTA教育講演会＞

私はいつも、講演の後、子どもたちや保護者の皆さんへフォローアップの手紙を書くように心がけていまます。今回初めて「教職員の皆様へ」という形で手紙を書きました。

その一部（抜粋）をご紹介します。

******************************

子育てがテーマでしたが、「教員の立場」に置き換えて聴いてくださり、参考になることや気づきがあったようで、うれしかったです。

私も、「子育て」というのは、教育の場はもちろん、人の幸せ、人間関係や、職場での人材育成など、すべてに通じるものがあると思っています。

学校の先生という仕事は、大変やりがいのある仕事ではないかと、私は思います。

生徒たちに「将来の夢は何？」って聞くと、「学校の先生！」という子が、必ず何人かいます。その理由を聞くと、次のどちらかです。

◆ 〇〇先生に教えてもらって、〇〇（科目）が楽しくなった。私も、子どもたちに、学ぶことの楽しさを教えたい。

◆ とても辛い時期に〇〇先生に助けてもらった。今の私があるのは〇〇先生のおかげ。先生になって、私と同じように苦しんでいる子どもたちの支えになりたい。

子どもたちに、そう思ってもらえるなんて、教師冥利につきますよね。

私は、子どもたちからよくメール相談を受けますが、私にできることはメールで言葉を返すことだけです。その子が辛いときに、手をにぎってやることも、肩を抱いて涙をぬぐってやることもできません。

そこで私は、必ず聞くようにしています――「相談できる先生はいない？」と。すると、必ずそういう先生がいるのです。ホッとすると同時に、その先生への敬意と感謝、そしてそういう先生のいる日本の教育現場を心強く感じます。

事態が差し迫っている場合は、そういう先生方と連携して、その子を見守る場合もあります。

人が生きていくには「居場所」が必要です。家庭が居場所であれば一番いいのですが、そうでない不幸な環境の子もいます。そんなときでも、学校やクラスが居場所であれば、子どもたちは生きていけます。ぜひ、ぜひ、そんな学校、そんなクラスを作ってもらえたらと思います。

学校の先生という仕事は、やりがいがある一方で、大変忙しく、ストレスも大きいと聞いています。私の親戚にも中学の先生をしている人がいますが、うつ病になり2年間休職しました。ぜひぜひ、ご自身を大切にしてお過ごしください。

******************************

子どもたちには、自分を大切にして生きてほしいものです。

そうであるなら、それを教える先生方にも、自分を大切にして、頑張ってほしいなと思います。

日々子どもたちと向きあっておられる先生方に、敬意と感謝を込めて……。（完）

◆　「親も子も輝く子育て」の記事一覧
子どもへの接し方を少し工夫するだけで、子どもの目は輝き始めます。親も、優しい気持ちと自信を取り戻します。

◆　「バックナンバーへようこそ」
過去記事をカテゴリーに分けて、読みたい記事を見つけやすくしてあります。

◆　心に寄り添うメッセージ集～シリーズ「君へ」
生きる希望を探している子どもたちに贈る、私からのメッセージ集です。
でも、子どもたちが一番求めているのは、お母さんやお父さんから、こう言ってもらえることではないでしょうか。

◆講演のご依頼をお受けします
子育て講演、PTA講演、生きがい講演、中高生向けのキャリア講演をうけたまわります。心あたたまる感動と、やさしい気持と、夢と希望をお届けします。

・講演の詳細はこちら
・講演に関連する記事一覧はこちら
・講演のご依頼方法はこちら

◆少しでも多くの人に見てもらえるよう「人気ブログランキング」に登録しています。
ここをクリックして応援（投票）してもらえるとうれしいです。

◆みやたあきらの facebook はこちら

第313話）教職員の皆様へ～先生への初めての手紙