ワタシにとって忘れられない夏になりました。
はじめて訪れた岐阜県は、本当に美しく優しく温かみのある純度の高いところでした。
長良川の上流にある城下町、「水と踊りの町」と呼ばれる郡上八幡は、400年もの間、ずーっと当たり前のように水と共に暮らしてきた伝統が暮らしが、そのまま今も受け継がれて、現在でも美しい水と生きている町だった。
昼も夜もどこを切り取っても素敵なんです。
町を流れる川では、子供たちが楽しそうにワイワイと遊んでいたり、民家の小道を流れる水路にはスイカや飲み物が冷やされていたり、魚も泳いでいた!!!
きっと、昔なら、日本中のあちこちで見られた風景が、今では貴重な風景だなんて、ちょっぴり寂しい気もするけど、こんな暮らしの様子は美しい水が流れる町だからこそ!!!
見せる為のものではなく、当たり前に暮らしている姿が、こんなにも美しいんだなーって。
そして、今回のメインイベントは夜!!
郡上八幡で400年にわたって踊り続けられてきた歴史のある盆踊り「郡上おどり」
7月中旬から9月上旬にかけて33日連続で続く、日本一ロングランな盆踊りなんです。
お盆の時期は、クライマックスを迎え、なんとこの踊りが夜明けまで町中で続く「徹夜踊り」と呼ばれます。
この郡上踊りが、本当に楽しみで、今年念願の初参加!!!
女子も男子もみんなで浴衣と下駄スタイルに着替えて、郡上八幡の町に繰り出します。
ワタシも今年は浴衣を新調しました。
郡上の町をイメージして、ちょっぴりシックなものを。
踊り下駄もこの町で購入して、準備万端。
この踊り下駄はちゃんと音が鳴るように作られていて、一点一点職人さんが手仕事で鼻緒の調節をしてくれるんです。
ひのきの香りもすっごく心安らぐんです。
静香ちゃんもワタシも直子はんに着付けてもらって、髪もやってもらって。
きゃっきゃ言いながら三人で準備する時間さえもワクワクして楽しかった。
びっくりしたのが、今まで行ったことのあるお祭りと違って、郡上おどりでは、かなりの割合・・・男女合わせても80%以上・・いやそれ以上??の方がみんな浴衣に下駄なんです。
この町には、逆に浴衣のほうが似合う!!そんな話を聞いていたのだけど、すごく納得だった。
すれ違う人、誰もが浴衣!!!
しかも着慣れているのか、こなれ感があって、皆さん着こなしが本当に上手くって、キレイだしかっこいい。
こなれ感って、こんなに粋なんだなーって思った。
初日は翌日も早かったので、ちょびっと下見がてらお祭りを味わって終了。
そして、翌日の夜は花火大会にも行きました。
この日は、妹の直子はんがプロデュースした浴衣を色違いで姉妹おそろいスタイル。
この浴衣、キュートなのに品があって、すごく可愛かった!!!!!
長良川の河川敷で、お腹にずんずん響く音が心地良い。
一本一本大切に丁寧に打ち上げられていく温かみのある花火は、なんか奥ゆかしくって、じわーっと染みた。
自分にとって、今年のお盆を象徴するような、優しくてまぁるい花火でした。
その後は、また郡上八幡へ!!!!
今夜は満を持して、徹夜踊りに臨みます。
この郡上おどりの何がすごいって、地元の方も観光客もひとつの輪になり、その場にいる全員が主役!!
みんなが踊れる参加できるお祭りなんです。
踊る民衆が町を練り歩いて盛り上がる姿が圧巻!!!
中央のやかたでは、笛や太鼓の音色に乗せて、響き渡る歌声、下駄の音が軽快なリズムを刻んで、人々の手拍子と共に郡上おどりのメロディーを鳴らす。
みんな浴衣で、老若男女関係なく、みんなが一緒に踊る。
見上げれば向こうのほうに、ライトアップされた郡上城がお月様のように照らされて、美しい城下町を賑わすお祭りの、鮮やかで躍動感たっぷりな風景は、まるで100年以上前の時代にタイムスリップしたような、なんだかファンタジックで夢の中に迷い込んだような感覚でした。
メインの中心部だけでなく、民家の小道を入っていっても、人々がわいわいと笑って呑んでいる。
踊り疲れたら、小道の石畳で休んだり、川に足をつけて涼んだり。
カランコロンと下駄が響く町中を提灯がぼんやりと照らして、風鈴が風で揺れて鳴っている。
汗をかいたら、ここでは・・・・・手ぬぐいで。
毎年違う、オリジナルの柄が描かれた郡上おどりの手ぬぐいが町の至る所に売っているんです。
こんな美しくって、活きの良い文化や伝統は、この先もずーっとずっと残していきたいなぁーって、この町に初めて訪れてみて、心からそんなことを思いました。
郡上踊りの他にも、岐阜では色んな経験をしました。
(これ、本当に面白い!!川下りの途中に岩に登って飛び込みしたり、みんなでゲームしたり・・仲間で行くと、すごく盛り上がると思う!!結束力も高まるし。)
とにかく、大はしゃぎでした!!!!!
みんなで露天風呂でのんびり癒されたり・・・・
誰もいない線路・・・・・・スタンドバイミーみたい!!!なんてノスタルジック!!!!!
和紙と、うだつの上がる町並みの美濃市を散策もしました。
ここは、古い立派な家屋がそのまま残った町並みが本当に凛としていて立派で素敵だったなー。
お店の軒先や至るところに、打ち水用の水桶が置いてあって、こんな風に水撒きも出来るんです。
郡上八幡もそうだけど、歴史や風習、伝統がそのまま今にしっかり残されて生活しているっていうのが、派手ではないけど、そのシンプルな普遍的な美しさみたいな趣のある風景が、ワタシ的にはすごく心に響きました。
川に仕掛けを作って、あゆを捕まえ、新鮮なあゆ料理を食べられるヤナへも行きました。
身が柔らかく、ふわふわしていて、苦味がちょうどいい鮎をコースで堪能。
そんな経験も初めてでした。
川からの涼しい風が入ってきて、日中だし気温も35度くらいだったのに、全然涼しい。
心地よすぎて、なんだか全員目が開いてなかったくらい。
ビールも美味しかったなー。(ビールは普通のもの。でもここで飲むと俄然美味しい。)
近くの川で、子供達も連れて、みんなで遊んだりもした。
底までしっかり見えて、魚もたくさん泳いでいるほど透き通った水は、めちゃくちゃ冷たい!!
その澄んだ水にも、子供達の元気に遊ぶ姿にも、いっぱい癒された。
ふたりのブログにも瑞々しい描写で郡上での日々のことが綴られています。
直子はん→こちら
静香ちゃん→こちら
そして、直子はんも静香ちゃん夫婦が帰り、ワタシたちはもう一泊。
お墓参りに出かけた先はもっともっと山のほう。
とにかく、最高に日本の夏!!!!を味わったお盆休みの最終日。
穏やかで朗らかで温かいHAPPYに溢れたお家に滞在して、みんながおとーさん、おかーさんって呼んで、朝からもりもりご飯食べて。
ほんとに、毎日子供みたいに全部が全力で楽しくって笑ってた。
だから、こんなに美しくって純粋で自然がいっぱいの包容力のある場所で思いっきり伸び伸びと過ごせた経験は、自分にとって愛おしくて大切な思い出になりました。
昨日のラジオ「face」でも郡上八幡の話をしたのだけど、そこで選んだ井上陽水さんの「少年時代」、あまりにもこの夏休みの日々によく似合って、なんかずーっと頭の中でループしている。
また来年も、郡上八幡に帰りたいな。
ばいばい、ワタシの愛おしい小さな夏。
みやれ