「シン・ゴジラ」の制作費と収益【追記あり】【誤変換修正】 | 宮本 茂@横浜 書きたい事を書くブログ

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かなりネタバレしてますが、まだ観てません。

というより、最初はあまり興味はなかったんですが、ネタバレし始めてから観たいなと思うようになりました。

今作は怪獣映画というより、災害映画でゴジラという災害に対して政府、官僚、自衛隊がどのように対応したかに力点が置かれています。

また、災害時のオペレーションセンターも実物を使用しています。

ちなみにこのオペレーションセンターは、防災のPRが目的であれば、一日5万円で貸し出してくれるそうです。

格安ですね(笑)

 

前ふりはここまでとして、今回のシン・ゴジラの制作費は15億円、現在の興行収入見通しが40億円だそうです。

興行収入の分配については、以前にもブログで書きましたのでこちらを参考にします。

映画興行収入の分配 ~妖怪ウォッチの場合~

 

興行収入の分配は、ざっくり分けると以下の通り。

・映画館 50%

・配給側の経費(プリント代他) 50%の2割ほど ←デジタル配信ではこの金額は圧縮されていると思われます

・上記の残りを配給側と制作側で折半

 

今回のお金の流れをシンゴジラのHPが確認すると以下のようになります。

(1)制作費(15億円)

・東宝 → 東宝映画、シネバザール(制作プロダクション)

(2)興行収入(現在の予想40億円)

・映画館(東宝他) ← 興行収入/2程度

・配給(東宝) ← 興行収入の20数%

制作製作(東宝) ← 興行収入の20数%

 

映画館については、東宝、イオン、109などありますので少なくとも1/3強は東宝の収入になるでしょう。

配給については、経費分を先に補填しますので、当方側にとってはかなりの利益がていることは間違いないですね。

制作製作費に関して言えば、40億円の興行収入があれば10億弱程度は制作製作側に入ることになります。

東宝としては配給収入もあるので、15億円の制作費って決して高くはないんでしょうね。

 

加えてDVD等の発売、レンタルでの収入が制作製作側に入りますから、制作製作単体としてもペイするんでしょうね。

また、ゴジラであれば海外への配給も考えられますので、更なる収益も望めます。

ただ、今回の作品が海外でウケるかは別ですが…。

 

今作はただの怪獣映画ではないようですので、近いうちに観に行きたいと思います。

 

 

追記(8/20)

実際の映画は、このブログを書いた後、ずくに観に行きました。

ネットなどでネタバレしてなかったら確実に見に行ってないですね(笑)

 

最近の興行収入予想が50億円に迫ろうとしているようです。

また、公開後に当初の興行収入予定(目標)は40億円だったそうです。

これだと、約2~3億円の(営業)利益が入る計算になります。

映画の国内上映だけで十分利益が出る計算です。

でも今回、「ゴジラ」だからと安いギャラや友情出演(最後のロールを真剣には見てなかったですが…)がいるという話は上映直前に耳にしました。

でもこれって「人件費」ですから、あまりにも削減したらいけません。

日本の企業経営者ってとにかく人件費を削りたがる人が多いんですが、映画業界はそれにさらに……何でしょうね。

これだけは改善して欲しいです。

 

2017.8.22

未だアクセスいただいているのですが、誤変換が少し多かったので、その部分だけ、修正しました。