【忌(いみ・き)】とは
人の死を畏れ忌むことで、故人の死を悼み、御霊(みたま)をなごめるための期間のことで、神道では、最長で50日です。
その期間内にある事を【忌中(きちゅう)】といい、自分が忌むべき状態にあることで、この期間が過ぎると【忌明け(いみあけ・きあけ)】となります。
忌の期間は、特殊な事情があってやむを得ない場合は適宜短縮するのも差し支えありません。
地域の慣例により異なる場合がありますが、一般的な期間は以下の通りです。
【忌】の期間一覧
●葬儀家の場合の日数
◆同居している人が亡くなった場合・・・・・・50日
(本人との関係にかかわらず)
●葬儀家以外の場合の日数
◆父母・配偶者・子(七歳以上)・・・・・10日
◆七歳未満の子・祖父母・孫・兄弟姉妹・配偶者の父母・配偶者の子(七歳以上)・・・・・・5日
◆曽祖父母・ひ孫・甥・姪・おじ・おば・配偶者の子(七歳未満)、配偶者の祖父母・配偶者の孫・配偶者の兄弟姉妹・・・・・・2日
◆高祖父母・やしゃご・いとこ・兄弟姉妹の孫・祖父母の兄弟姉妹・配偶者の曽祖父母・配偶者のひ孫・配偶者の甥または姪・配偶者のおじまたはおば・・・・・・1日
※これ以外の親族については「忌」なし
※なお服の期間は、その人の心得にまかせる。
――埼玉県神社庁 教化委員会より――
昔から決められていた正式な喪に服す期間は、実際はとても短いんです。
喪に服すことはとても大切なことですが、あまり長く故人を偲ぶよりも、祖先として敬う気持ちを忘れないようにしましょう。