前回まで先月26日に行われたアイスリボン後楽園ホール大会を振り返ってきた訳ですが、会場の後楽園ホール。“格闘技の聖地”と言われていますけど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行して以降声援の禁止、応援は手拍子・足拍子のみという事で非常に盛り上がりに欠ける残念な会場になっていました。

 

団体によっては応援幕も禁止になり、ただデカい箱で粛々とプロレスが行われている光景が聖地で繰り広げられてきました。観戦する側からすれば客席がひな壇なので見やすいから良いのですが、エンターテイメントという部分ではつまらないなぁと思いホールへの足取りが重かったのも事実です。

 

その後楽園ホールでようやく声出し応援が解禁になりそうです。

 

昨日新日本プロレスが行った戦略発表会において、9月5日6日の大会で声出しを解禁する旨のリリースがされました。当然不織布マスク着用が条件とはなりますが。

 

都内では昨日DDTが新宿FACEで声出し応援可能な大会として行われましたし、明日からのサイバーファイト3団体の大田区総合体育館大会も声出し可能な大会として実施予定です。

 

そもそも不織布マスクなら鼻までしっかりガードしておけば飛沫が漏れる確率は0.01%未満とされ、それ程影響はないとされています。要はたまに見かける酔っ払って悪質な野次を飛ばす人と同じで観戦マナーの初歩的な問題だけかと思っていますから、別にマスク越しであれば大声にならない程度の声援は問題ないと思っているのですけどね。

 

ただ今回のタイトルに『?』を付けたのは、ここにきてのCOVID-19の感染再拡大が爆発的になっていることです。ここにきて倍々ゲームの様相を呈してきて、昨日の東京都のモニタリング会議では8月には新規感染者が1日におよそ後楽園ホールの隣の東京ドーム1個分になるのではとの推測を示したとか。

 

新日本プロレスが直近の大会ではなく9月からとしたのもこの感染爆発状態を考慮したものなのかも知れません。少なくともこの週末の参議院議員通常選挙が終わるまでは政府や自治体の首長も動かないでしょうから、週明けになって何らかの動きがあるかも知れないですけどね。

 

因みにアイスリボンでは8月13日に板橋区が所有する成増アクトホールで昼夜興行を行いますけど、現状ではマスク越しの声援と紙テープの投げ入れは可能となっています。ただ今後の感染状況によっては施設利用を含めて見直しもあるかも知れません。特に夜はアイドルを呼んでの興行でそちら方面のファンが多数来場して紙テープの用意もするでしょうから、今後の情勢はしっかり見守りたいですね。

 

果たして無事にマスク越しでも“格闘技の聖地”に歓声は戻る事が出来るのか?まずはCOVID-19の感染収束を願わずにはいられません。