前回の記事で書いたように、今日は京王閣競輪場でアイスリボンのイベントプロレスが行われます。これは一昨日から行われている社杯(日刊ゲンダイ杯&アイスリボンカップ)最終日のファンサービスとして行われるもので、記事にも書いたようにアマチュアの試合や決勝戦の表彰式プレゼンター等もあります。

 

競輪開催はGP・G1・G2・G3・F1・F2と6段階のシリーズカテゴリーがあり、この開催は一番下のF2開催に当たります。レースカテゴリー自体もピラミッド形になっていてF2開催が一番多いのですが、今回はこれにガールズケイリンが加わっているのがポイントでしょう。だから女子プロレスの社杯が行われるのかとも思うのですが、その分ファンサービスもそれなりなのでしょう。例えば中央競馬だって重賞競走もオープン特別もない日のイベントなんてそれ程のものはないですからね。

 

今回のイベントプロレスが特別なファンサービスだというのは他場の開催情報を見れば判ります。今日9月8日全国で京王閣の他に新潟県弥彦・岐阜・奈良・山口県防府・愛媛県松山の6ヶ所で行われます。その中で奈良はミッドナイト競輪という無観客の開催なので省きますが、それ以外でファンサービスが充実しているのはG3長良川カップという記念競輪が行われる岐阜とF1報知新聞杯という格上の大会が行われる弥彦だけ。どちらもアイドルとお笑いライブが組まれている他に地元選手の交流イベント等も行われます。特筆すべきなのは弥彦で地元の強みでもあるのですがNGT48メンバーが来場するとの事。中央競馬で某人気俳優が来場した時に女性ファンが殺到して入場者の記録を作ったのに売り上げが減少したという珍事が起きましたけど、NGTヲタでしたらそれはないでしょうから盛り上げるでしょうね。ただ開催初日なのが惜しまれますが、土曜日ですし仕方ないでしょう。

 

残す2場防府と松山は京王閣と同じF2開催ですが、開催時間帯が全く違います。先の岐阜や弥彦は普通に昼間の時間帯にレースが行われるのですが、防府はなんと1レースが8時55分に始まり最終レースが12時33分発送とお昼休みには終わってしまうモーニングケイリンで松山は京王閣と同じガールズケイリン併催のナイター開催と真逆の開催です。冠シリーズとしては防府が日本トーター、松山がオッズパークと公営競技に特化した企業ですし、誰かゲストが来るという事はありません。防府は地元OB選手の予想会がある程度なのですが、松山はガールズケイリン併催という事もありレディースプレゼントやガールズの選手紹介と特化した企画が行われるようです。

 

これらは主催者である各自治体の競輪事業組合がどれだけ集客面においての努力をしているかの現れでもあると思います。公営競技は最近インターネット投票の割合が相当高いので(奈良のようなミッドナイト競輪が成立するのはまさにそれが大きな要因です)、なかなか集客というのを忘れがちですが、観客がいないと盛り上がりませんし、存廃問題にも繋がってきます。弥彦は主催者は村ですから必ずしも予算があるとも思えません。それでも記念競輪ではなくそれに次ぐレベルでも48グループのメンバーを招致するというのは明らかに努力の賜物でしかないでしょう。

 

本日開催していない競輪場の情報を見ると南関東に当たる神奈川や千葉の競輪場(静岡県もですが首都圏から離れているので別)がやはり充実していますね。トークショーとか予想会もそうですけど、ライブがあったり中央競馬に負けない位の内容だったりします。東京には立川市が主催する立川競輪と今回アイスリボンカップが開催している京王閣競輪がありますが、京王閣は東京都十一市競輪事業組合という多摩地区の11の市からなる組合組織が運営しています。今回様々な競輪場のイベントを覗いて見ると折角ガールズケイリンを開催するならF2開催ならそれに特化した企画を組んでほしかった気がしましたね。

 

 

では他の公営競技はどうなのか?次回以降深掘りしていきたいと思っています。