前回の栄湯がリニューアルしてから2週間。鶯谷にあった萩の湯がとんでもないスケールでリニューアルした情報が入ったので、百聞は一見にしかずとの事で昨日病院に検査に行くタイミングで行ってみる事にしました。

 

鶯谷駅北口。ホテル街を抜ける記憶はあったのですが、確か道半ばだったようなと思えど見当たらない。やがて尾久橋通りに突き抜けてしまったのですが、なんとその突き抜けた先に割りと大きなビルがあり、それが新しい萩の湯でした。

 

 

このビル4階建て全てが銭湯です。正確にいうと1階はエントランスと駐輪場。2階がロビーと食事処(テーブルが幾つか置かれたフードコート形式)。3階が男湯で4階が女湯の固定になっています。

 
 
2階の玄関はバリアフリーになっていて脇にスロープがあるのは助かります。ここも券売機方式でサウナは平日120円。但しこれだけではサウナ証のバンドだけで手ぶらの場合別途タオルレンタルをするのですが、70円で大小タオルにナイロンタオル付き。実はここの経営は東上野の人気銭湯寿湯の家族が行っていて(軌道に乗るまでの約1ヶ月半、寿湯は耐震工事の名目で休業中)、寿湯より若干高めながら同様にナイロンタオルの貸し出しがあるのは仕事帰りや銭湯お遍路をしている人には嬉しいサービスですし、ナイロンタオル以外を単品でもレンタルしてますが、セットの方が断然お得です。フロントの反対側にある貴重品入れは充電用のコンセントがある箇所が20個程あります。寿湯では預かりと充電器持ち込みの2パターンありましたが、こちらは持ち込みのみですが、鍵を締められる分安心ですかね。
 
エレベーターで3階へ。とにかく脱衣場のロッカーが多い。コイン式ではないのですが、まるでスーパー銭湯のような物凄い数のロッカー。従ってソファー類はなく、幾つかの丸椅子が用意されていました。洗面台には寿湯同様にトニックや乳液などのアメニティや綿棒が置かれていました。
 
浴室は島カランが3列。壁際の1部が少ないですが。さっと見で55人位は一度に利用できるカラン。温度調節機能付きのシャワーホースで各カランに椅子と桶(共にオリジナル)があり、シャンプー・ボディソープも2個一の割りで設置されていますからまさにスーパー銭湯並みです。立ちシャワーも温度調節機能シャワーなのですが、浴室に入ったすぐのかけ湯の横に1つとサウナの手前の水風呂の手前に2つありました。いずれも幅広いので周囲へ気にする事もありません。
 
浴槽は先の水風呂の他に白湯・薬湯の高温風呂・炭酸泉それに露天風呂の4つ。いずれも広く白湯にはボタン式のジェットが各種ありいずれも強力でした。願わくば座り風呂か寿湯にある半円形のボディジェットがあればなのですが・・・。ただ電気風呂は弱めに感じましたね。
 
さてサウナ。とにかく広い。都内の繁華街にあるカプセルホテルのサウナ位の広さはありますね。銭湯組合の機関紙には30人位は入れると書いてましたが恐らくそれ位は入れるでしょうね。それでいて割りと長時間でも苦にならない感じなのは12分計とテレビが置かれているからでしょうか。水風呂も6人位は入れる大きさ。その分なのか前回の栄湯よりも温度は高かったように感じました。
 
ある意味スーパー銭湯の雰囲気を公共銭湯の料金でやってますという印象の銭湯でした。まあ平日ならサウナとレンタルタオル込みで650円(土日祝は50円増し)でこれだけの設備を満喫出来れば十分レジャーとして成り立つと思います。
 
ただ気になったのは台東区全体に(というか上野界隈)に言えるのですが、砂時計の持ち込みが厳しい事。その分長風呂になれないのは回転を良くしようとしているのでしょうか。ジェットのタイマーは長めなのですけどね。従業員が砂時計を引き上げるように言ってきたので、そこで提案したのが炭酸泉風呂に時計を設置してほしいということ。実は炭酸泉風呂は浴室の一番奥に三方を壁で囲われている形で設置されていて景観はありません。効能書きもありますが、これって1回に10分以上の入浴を繰り返しで効果があるのですが、割りとサウナと違って時計がないところが大半です。砂時計を持ち込むなというのであればそれ位のサービスはしてほしいと思いましたね。それを除けば満足のいく銭湯でした。しかし私の行きつけの銭湯の女将さんも言ってましたけどこれだけの設置だと収支は大変でしょうね。