秋の海 | 君と僕

秋の海


波



波打ち際を 僕たちは

足跡を残しながら歩いていた


雑踏と喧騒と

照りつける太陽の下

海といったら やっぱり夏がお似合い


海風が  少し火照った頬を

心地よい冷たさで撫でていくたびに


夏の蜃気楼は

ゆらゆらと揺らめいて 薄らいで

秋に溶け込んだ


夏とは  

はっきりとちがう秋の海


ふたりの足跡


周波数を合わせると

 

いつもは

小粋な NO を聴かせる

DJ のリクエストは



山崎まさよしの

「One more time,

  one more chance」



イヤホンを共有しながら

聴いていた僕たちは

そのギャップに

顔を見合わせて笑った



   えー マジ??

アハハハ ヒャハハ って笑いすぎぃー